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ベネズエラの言葉 Placa(プラカ)=プレート、薄板 英Plate

  • 執筆者の写真: Kaz Suzurida
    Kaz Suzurida
  • 2010年2月27日
  • 読了時間: 3分

2010年2月27日

チリの首都サンチアゴ付近で発生した地震で大勢の被災者が発生した模様です。被害の状況は明らかになっていませんが、同じ南米の地震国として用心を強化したいと思います。

さて、今週は出張で久しぶりにニューヨークに行ってきました。

空港からホテルに向かうタクシーが渋滞で停まった際に、ふと隣の車のナンバープレートに目をやって驚きました。

「Live Free or Die」(自由に生きよ、さもなくば死を)という標語が入ったニューハンプシャー州のプレートですが、「これって社会主義ベネズエラでよく見かける標語と殆ど同じじゃないか!」と思ったからです。

📷


ベネズエラでは、ここ数年の間に社会主義化が進んで、石油公社PDVSAや石化公社PEQUIVEN、或いは金属公団とも言えるガイアナ開発公社CVGグループ各社の事務所や工場に行くと、必ず目にするのが「Patria, Socialismo o Muerte」(愛国、社会主義さもなくは死を)という過激なスローガンで、最初にこれを目にした時は、正直言ってギョッとしたものです。

そもそもこのスローガン、ベネズエラ統一社会党(Partido Socialista Unido de Venezuela)のものであり、国営企業がこれを掲げるということに今でも違和感を覚えずにはいられないのですが、殆ど毎日のように繰り返される政府のプロパガンダを目や耳にするうちに、慣れてしまっていました。

しかし、今回米国で似たような(というか元祖的)スローガンを目にして改めてこの標語に思いを馳せました。


改めて米国史を紐解くと、ニューハンプシャーは1776年1月に当時の13州に先駆けて州憲法を批准、アメリカ合衆国独立の先駆けとなった州であり、「独立による自由を勝ち取れないならば死を選択する」という強い想いが6ヶ月後の独立宣言に繋がった訳で、今でもこの精神を大切にしよう、というのがこのナンバープレートに込められたメッセージな訳です。


翻って我がベネズエラのスローガンですが、もともとキューバのスローガンである「!Socialismo o Muerte!」に愛国の一字を加えたものであると聞いていましたが、そのキューバの標語はどうもこのニューハンプシャーの言葉に由来するであろうことを思うと、やはりキューバもベネズエラもアメリカ合衆国とは切っても切れない関係にあるのだろうな、と感じた次第です。📷


ところで交通渋滞がどんどん悪化するベネズエラですが、これまで何度か渋滞緩和政策として「El dia de parada」(止まる日)としてPlacaの末尾一桁の数字の奇数偶数によって運転してはいけない日というのを設けて交通量を制限しようとしてきました。しかし、この政策は逆に奇数と偶数の両方のクルマを持って交互に運転すれば良い、という消費者の判断を呼び、却って自動車の流通量を増やす逆効果を呼んだだけに過ぎないという結果をもたらしています。本当なら、1リットル2円という異常なガソリン価格をせめて10倍の20円位にして、無駄な運転を止めさせるよう仕向ければよいのですが、過去にこれで暴動を発生した経験があるだけに、怖くてここに手を付けられないというのは強気の現政権でも同じようです。

 
 
 

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