ベネズエラの言葉 Parrilla (パリージャ)=焼肉・網焼き・バーベキュー 英:Grill, Broiler, Barbecue
- Kaz Suzurida

- 2010年8月28日
- 読了時間: 3分
2010年8月28日
はじめに先週の配信が何故か頻繁に再送信され、皆様にご迷惑をお掛けしましたこと、お詫び申し上げます。
原因は不明ですが、一部の方々からご指摘頂いたウイルスによるものではなく、Gmailの返信機能の不具合であった模様です。
ただ、タイトルが些か政治的なものであったことから、当局による何らかの外部操作が入った疑いも排除できません。従って今週は政治色の無い話題をお送りします。
ベネズエラでは一般にお客様をもてなす際の最もポピュラーな料理がParrilla(パリージャ)です。
写真の掲載も一部の方から「表示されない」とのご指摘ありますので、今回はParrilla紹介の写真特集を以下に添付します。
ご覧の通り、炭火を熾した上に大きな鉄の格子を乗せて、その上で牛・豚・鶏などの大きな肉の塊を焼く料理で、極めて単純ながら火の熾し方や肉の下味の付け方等に主催者のこだわりがあって、色々な味わいが楽しめます。
レストランにもこうした設備がある店は多く、最も大衆的レストランの一種として「Pllo a la Brasa(或いはPllo en Brasa)=焼き鳥」の店が沢山あり、ここでは店の一角に下の写真(見えますか?)のような回転ロースターがあり、常時大量の鶏肉を焼いていて、客の注文に即座に応える、謂わば伝統的ファストフードです。
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こうしたPllo a la Brasaの店では、固定式の炉の他に、移動式のロースターを備えており、牛肉や豚肉の焼肉の注文には、目の前で焼いてサービスをしてくれます。
ベネズエラ人は、家庭でもてなす際にはParrillaを多用する反面、一般にこうしたレストランでのParrillaは身内や家族で気軽に食べる、日本で言えばラーメン屋やカレー屋の感覚であり、賓客や外国人をもてなすのには不適と考えられています。
しかし、日本人やアメリカ人のお客さんは、格好優先のフュージョン系レストランよりも、むしろ手早く美味しい(しかも安い!)焼肉店での会食を好まれるケースが多く、レストラン選定では常に地元の面子重視派との間でささやかな口論が発生します。(勿論、楽しい口論ですが。)
ところで今年は選挙の年なので、政府のバラマキで週末のパーティーや花火の打ち上げが激しくなるとの予想がありましたが、そうした予想に反して比較的平穏な日々が続いています。(ばらまく肉が腐敗コンテナ問題で不足していたり、資金が枯渇しているという噂もあります。)
したがって2008年には毎週末発生していたパーティー音楽の大騒音も、今年は発生頻度が少ないのが実態です。(勿論、やるときは早朝までぶっ通しで激しく大音響を流し、踊り続けているようです。)
この「ベネズエラの言葉」も配信を開始してから間もなく二年が経過しますが、ベネズエラの日々の姿を出来るだけ政治色を加えない形で皆様にお知らせするつもりで記述しています。ただ、外で無神経な大音響が聞こえてきたりすると、どうしても感情的表現が入ってしまうこともありますので、お気づきの点がありましたら、何なりとご指摘願います。

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