ベネズエラの言葉 manifrstacion(マニフェスタシオン)=表明、デモ、示威行動
- Kaz Suzurida

- 2011年3月26日
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2011年3月26日
日本での地震のニュースが入ってきて二週間が経過しましたが、その前の週から我が事務所の隣のビルの前では学生達が集まって政府の大学弾圧に対する抗議のハンガーストライキ(huelga de hambre)が始まっていました。
隣のビルというのは、国連開発計画(英語ではUNDP、スペイン語ではlas Naciones Unidas para el Desarrollo=PNUD)の事務所が入っており、このハンストはベネズエラ政府が大学の予算を削り、教授達の給料が減らされ、奨学金が減らされ、運営資金が無くなって大学の存続の危機に瀕していることを、国連に訴え、外圧を以って政府の方針を修正させようという運動です。
今年はじめから官庁街で展開されていた学生主導のハンストは、エジプトやリビアの問題が表面化した一ヶ月前に、一旦政府側は学生達の主張を呑み、政治犯の釈放などの措置をとりました。
しかし、リビア政府軍の反撃や、それに対する多国籍軍の動きを見て、チャベス大統領は学生への姿勢を硬化させ、両者の関係はこう着状態に入ったと言えます。そこで出てきた今週の動きは、学生側が更に抗議を強めるために一切食べ物を受け付けない姿勢を示す「唇を糸で縫う」という行為です。
見るからに痛そうなこの抗議、今後何日続くのでしょうか?
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これに対し、大統領側も支持派の学生達を動員して、ハンストを行う学生達の前の道路を集団で封鎖し、ここで反体制派学生を非難するシュプレヒコールを繰り返し、一時は騒然とした雰囲気になりました。
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日本での放射能汚染リスクの報道も毎日行われ、政府が仕立てた特別機Airbus 340が、日本に緊急支援物資(毛布・水・食品等)を運んだ後、日本からの緊急避難を希望したベネズエラ人やコロンビア人、キューバ人を連れて帰ってきた話も今週のニュースですが、昨日のEl Universal一面には震災で壊滅的に破壊された高速道路が僅か6日間で完全に復旧した写真が掲載され、「何故ベネズエラではこのような仕事が出来ないのか?」と問題提起する場面も見られました。
本当に一日も早い被災地の復旧を心からお祈り申し上げます。

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