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ベネズエラの言葉 Luchar(ルチャール)=戦う、けんかをする  英:fight

  • 執筆者の写真: Kaz Suzurida
    Kaz Suzurida
  • 2011年2月26日
  • 読了時間: 3分

2011年2月26日

今週は大使館主催の日本文化週間の締めくくりの行事、クラシックのコンサートが二回開催され、人生で初めての贅沢を味わいました。


最初はベネズエラが誇る世界的指揮者、弱冠30歳のGustavo Dudamel氏が指揮するベネズエラ青少年交響楽団の演奏で、Dudamel氏の誕生日を祝って日本の若手作曲家 藤倉大氏が贈った"Tocar y Luchar"という楽曲の他、ブラームスの交響曲が披露され、最大160人という大人数の音に圧倒されました。

そして二回目は、Caelos Riazuelo指揮ベネズエラ交響楽団にバイオリニスト伊藤美奈子さんを招き、シベリウスのバイオリン協奏曲を中心としたプログラム。どちらの公演も開演時間が夜八時頃と遅く、帰りは普段出歩きにくい時間帯になったものの、その内容は素晴らしく、大変な感動を呼んでいました。


因みに"Tocar y Luchar"というのは、Antonio Abreu博士がベネズエラの貧しい子供たちに音楽教育で未来を作ろうと提唱し、30年以上に亘って実践されているEl Sistemaという教育プログラムのテーマで、「演奏し、(貧困と)闘う」という本プログラムを象徴するキーワード。日本でもNHK教育テレビで何度も放映されたドキュメント番組のテーマでもあり、3月にこの楽団の日本公演を企画している音楽事務所KAJIMOTOの佐藤専務によると、まもなく日本の教科書でも取り入れられるとのことです。

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会場の藤倉氏に拍手を贈るDudamel。


ところで、今週の新聞の一面記事は殆どリビア情勢の写真が中心になっていました。

チュニジアに端を発し、エジプト・バーレーンと飛び火した独裁体制への批判は、チャベス大統領が昨年訪問し、盟友関係をアピールしたカダフィ大佐のリビアを大きく揺るがしており、下手をするとそのまま当地政府への批判にも結びつくことだけに、政府は本件の扱いに非常にデリケートになっており、先週お知らせした学生のハンストは先週土曜日に政府側が学生から出ていた政治犯の釈放等の要望を受け入れ、解決しています。


右下の漫画は、流血騒ぎの目の前で、テレスール(政府お抱えの国際テレビ局)が「リビア情勢は整然としています。」と伝えていると皮肉ったもの。

尚、チャベス大統領はこの一週間Twitterでカダフィ大佐への支持を表明した以外テレビ・ラジオには一切出演しておらず、明日のAlo Presidenteに出演するかどうか、人々の関心を呼んでいます。

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一方、週の半ばに再び降り始めた雨は、この時期には珍しく長時間に亘り相当の雨量をもたらしており、年明けからの好天にホッと息をついていた山肌の住民は、再び地滑りの恐怖と戦うことになっています。天気予報では、この雨は暫く続きそうとのこと。NZの地震報道も心配ですが、カラカスも地震発生地であり、地盤が緩んだところで地震に見舞われないよう、ひたすら天に祈るばかりです。

最後に明るい話題。木曜の新聞に珍しい写真が掲載されていました。オスロで開催されているノルディック世界選手権大会で、Baena兄弟がベネズエラ代表で出場し男子10kmクラシックの予選を通過したというもの。スキー場の無いベネズエラで、どうしてスキーを始められたのか判りませんが、直近ではチェコで練習を積んでいたとのこと。ジャマイカのボブスレーチームがカルガリーオリンピックで活躍した映画「Cool Running」を髣髴とさせる映像です。 📷

 
 
 

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