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ブラジルの言葉  espuma(エスプーマ)=泡  英:foam, bubble  西:espuma

  • 執筆者の写真: Kaz Suzurida
    Kaz Suzurida
  • 2015年6月27日
  • 読了時間: 3分

2015年6月27日

今週も環境汚染のテーマ。

水曜日の無料新聞MetroNewsに出ていたもので、"Espuma da morte"(死の泡)というタイトルと共に、一面全面に川を覆い尽くす泡の写真が」掲載されていて、橋を渡るトラックがあたかも泡に押し流されそうになっているように見えるインパクトのある写真にビックリしました。

これはサンパウロ州をほぼ二分するように斜めに流れるTiete川で発生している現象で、降雨不足の

為に河川の水量が減ったために、川に流される汚水に含まれる洗剤の濃度が上昇して発生している

とのこと。

泡の存在はサンパウロ周辺から下流にかけての流域50㎞に亘って確認されるそうです。

サンパウロ市はこのTiete川とPinheiro川の二つの河川(元は同じTiete水系)に挟まれていますが、この両河川は普段からあまり流れが見えず、夏の時期には周辺に悪臭を放つことで有名です。

普段でも、水面に多くの泡を見つける事は出来ますが、ここまで激しいのは珍しく、流域の住民は泡が

付着して汚れになったり、咳やクシャミ等の健康被害が発生していると抗議しています。

30年以上前のこれらの水系では水遊びも出来たとのことなのですが、今は水辺に近寄るのも憚られる

状況で、州や市の環境課では対策に頭を痛めている様子。


化学品を商っている身としては、自分たちもこうした環境汚染の原因を作り出している片棒を担いでいることに悩みながらも、便利な生活(=洗濯や食器洗いの洗剤)を如何にして変えてゆくのか?について考えさせられることになります。先にお知らせしたゴミ問題もそうですが、便利で安価な容器である

プラスチックは、一方であまりに安価であるがゆえに簡単に捨てられ、それが環境汚染を引き起こして

居る訳で、昔のようにガラス瓶や買い物かごを使いまわす生活の方が、不便だけども、環境には優し

かったと思われるわけです。


子供時代、キャンプに行くと、洗剤の使用は出来なかくて、油を使った料理の後片付けは川辺の砂を

食器に塗りたくって油を砂に付着させたり、新聞紙に油を付けて薪を燃やす時の着火用に使ったりして

いました。


効率重視の現代生活でそんな悠長なことが出来る訳もなく、このまま便利な生活に慣れた人口が

爆発的に増えると、地球はどうなるのか?と不安になります。


ドイツの化学会社BASFは今年創業150周年を迎えたことをキッカケに、クリエータースペースという

ホームページを設けて、環境負荷軽減のための話し合いの場を提供しています。

偶々とあるニュースサイトの広告で見つけたものですが、同じ化学を生業としている者として、こうして一般の声を取り上げようと言う取り組みには大いに共感出来ます。

今回の泡問題も、泡が消えて無くなると忘れ去られるテーマでしょうが、企業は成長の為に益々製品の

供給を増やしています。それはそれで必要とみなし、一方で如何に環境負荷を減ずるか?について利用者一人一人が真剣に考えるべき時期になっている筈です。


ところで、米国の連邦裁判所で同性婚が合法とされる判決が出たことで、今朝のサンパウロのテレビ

でも早速先般のゲイパレードの映像を使って同性婚先進国ブラジルの実態をレポートしていました。

同性婚ということは、次世代は出来ないカップルで、こうした流れが生まれるということは、増えすぎる人口を抑制するために神様が人類に与えられた新しい節理の一つとなるのでしょうか?

Espumaを作るモノという意味のespumanteは、石鹸・洗剤という意味の他に発泡性ワインのことでもあります。


新たに合法性が認められた同性カップルが結婚式で発泡酒を開けて祝っている映像も流れていました。

こうした時代の流れも、後世から見ればアブクの様なモノかも知れません。

バブルを積み重ねて人類の歴史が出来上がっているという事でしょうか。

 
 
 

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