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パラグアイの言葉 Indígena(インディヘナ)=先住民族 英:Indigenous 葡:Indígena

  • 執筆者の写真: Kaz Suzurida
    Kaz Suzurida
  • 2019年8月10日
  • 読了時間: 3分

8月9日は日本では長崎に原爆が落とされたことを記憶する日ですが、世界的には国連が定めた「国際先住民族の日(Día Internacional de los Pueblos Indígenas)として周知されているようです。

パラグアイの先住民と言えばGuarani族というイメージが強いのですが、実はGuarani語族以外にも多種多様な言語を話す先住民が広く分布して居住しています。

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パラグアイ先住民のカラフルな民族衣装

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国内の居住区

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言語別に区分すると、大きく5種類に大別されます。

Zamuco語系: Ayoreo, Yshir, Tomaraho. 

Mataco語系: Nivaclé, Maká, Manjui 

Enlhet-Enenlhet (Maskoy)語系: Enlhelt, Enxet, Guaná, Sanapaná, Angaité, Enenlhet (Toba Maskoy), Maskoy. 

Guaicurú語系: Qom 

Guaraní語系: Guaraní Occidentales, Guaraní Ñandeva, Paĩ Tavyterã, Mbyá, Avá Guaraní, Aché.

公用語にもなっているGuaraní語も6つの方言に分かれているというのは驚きです。日本語に近いと言われるガラニ語を操る日本人も多く、日本人がパラグアイで主導的な役割を果たしている背景には、土着文化との垣根の低さも良い意味で影響していると考えられます。

総人口700万人と言われるパラグアイで、純粋な先住民の人数は19の居住区に計約11万人との統計がありますから、決して多くないものの、国民の8割が先住民との混血とのデータもあり、こうした先住民族の保護に対する政府の取り組みも極めて熱心なものを感じさせます。

今週は政府機関である先住民局(Instituto Paraguayo Del Indigena)主催の民芸品紹介と生活資機材の提供イベントが開催されました。

彼らが手作りする民芸品は、当然ながら原料や染料も天然素材であり、非常に味わい深いものです。パラグアイに来られることがありましたら、一度手に取ってご覧ください。

パラグアイの先住民族に関する更に詳しい資料(270ページ)は以下のURLで閲覧できます。

今日の言葉インディヘナは、9年前にベネズエラの言葉としてもご紹介しました。ベネズエラには裸族として有名なヤノマミ族をはじめとして26種族70万人以上の先住民が存在しています。

ナショナルジオグラフィック誌によると、ラテンアメリカ全体で、一番多く先住民が住んでいるのがブラジルで、コロンビア・メキシコ・ペルーと続くそうですが、いわゆる現代文明とは異なる独自の環境で生活している人たちをIndigenaと捉えればそうでしょうが、コロンビア・エクアドル・ペルー・ボリビア・チリに至るアンデス地域の住民も含めれば、先住民の数は南米だけでも相当人数にのぼる筈です。

南米の歴史は16世紀以降、大航海時代に欧州からやってきた移民の歴史と思われがちですが、それより遥か以前にアジアから陸路や海路を伝って渡ってきた、日本人や韓国人と同じモンゴロイドを祖とする人たちが今も南米の文化を形成していることは、アジアと南米の強い縁を感じさせるものです。

 
 
 

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