ブラジルの言葉 pasta(パスタ)=大臣の職
- Kaz Suzurida
- 2015年10月4日
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2015年10月4日
日本では安倍首相による内閣改造のニュースが報じられていますが、ブラジルでも経済と政治の危機を前にジルマ大統領が閣僚ポストの多くを連立与党のPMDB(ブラジル民主運動党)に明け渡すと表明し、金曜日に省庁の数をこれまでの39から八つ減らして31にすると発表、しかも自身が党首を務める労働者党(PT)の閣僚人数を14か9に大幅削減、連立与党を形成する民主運動党(PMDB)のポストを6から7に増やして、大きな話題となっています。 http://www1.folha.uol.com.br/poder/2015/10/1689347-dilma-anuncia-corte-de-8-ministerios-e-reducao-de-salario-dos-ministros.shtml?cmpid=bnfolha 支持率10%にまで落ちた大統領は、連立を確保して政権を如何に維持するか?に全身全霊をかけています。そのためには自身の身内を犠牲にしてまで政権を守ろうとする強い意志が見受けられます。先週リークされた際の報道が以下の表現でした。 Dilma promete cinco pastas ao PMDB para reagir à crise このニュース「ジルマは危機に対応するためPMDBに5つのパスタを約束」を観て、あれ?と思い辞書を引きました。結果、このpastaという単語が麺類やパスタ、ペーストだけを意味するのでなく、書類カバンや大臣のポストを意味することを知りました。この表現はスペイン語では聞いたことがありません。職位を意味するのは英語のpostに当たるpuesto、どこかで訛ってpastaになってしまったのでしょうか?因みにスペイン語でもポルトガル語でも英語でも、イタリアの食べ物パスタは同じ綴りでpastaです。 10月は世界的な乳がん撲滅月間、ブラジルではOutubro Rosaとしてテレビや新聞などで全国的に乳がん対策訴えており、サンパウロでも至る所でピンクの装飾で乳がん対策を訴えるピンクのライティングが行われています。
http://outubrorosa.org.br/historia/
http://issuu.com/metro_brazil/docs/20151002_br_metro-sao-paulo/1?e=3193815/30443783
http://www.metronews.com.br/wp-content/uploads/2015/10/metronews-02-10-15.pdf
それから恒例のレストランウィークが9月28日に始まり、10月11日まで市内の参加レストランで普段より安い値段で各店自慢の料理が楽しめます。
昨日は散歩中に見つけた加盟店でパスタを食べましたが、前回偶然入って気に入った店と比べるとイマイチな感じ。毎回、組閣直後は最強の布陣、と威張って発表して、その後不祥事で更迭される大臣が何人も居る点で、日本もブラジルも同じ状況。パスタ選びは慎重にしないと、損をするのは国民です。
そう言えば、日本を代表するパスタ、ラーメンが近所の牛丼チェーンすき屋でサービスされるようになりました。サンパウロには今や国際食となった寿司の店はもちろん、ラーメン専門店も何店かありますが、どの店も太い麺しかなかったのですが、すき屋のラーメンは細い麺。しかも値段は格安のR$13=390円!
日本では一時ブラック企業と叩かれたゼンショーですが、ブラジルでは駐在員の強い味方、安くて美味いパスタの登場で、ラーメン文化もブラジルから南米中に発展してほしいところです。
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