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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ペルーの言葉 Protagonismo(プロタゴニスモ)=主役・目立ちたがり屋

更新日:2019年1月14日

2014年3月3日

今週はベネズエラ関連の報道は先週の連日一面トップという扱いは無くなったものの、依然として一面の主要記事として扱われており、金曜日に出張で訪れたブラジルのサンパウロでも、ウクライナ情勢と同じに扱われていました。

一方、今日のEl Comercio紙の一面は”La proxima victima"(次の犠牲者)として、Humala政権二年半で五代目の首相に指名されたRené Cornejo氏とNadine Heredia大統領夫人を並べて描いた似顔絵が大きく描かれています。本文のタイトルは”Nadine Heredia y su inusual protagonismo en el Gobierno”(ナディン・エレディアの政府における普通でない役割)と皮肉り、また記事の中では”Nadine Heredia ha convertido a su esposo en el primer caballero de la nación.”(ナディン エレディアは夫をファースト・ナイトに入れ替えた)として、24日に前首相César Villanueva氏に辞任を迫り、新たにCornejo氏に置き換えて大きな内閣改造を主導したHeredia夫人の手腕をたたえる声とでしゃばり過ぎ、とする声とを並列で載せています。元軍人でフジモリ政権の末期に反政府クーデターを指揮したタフガイ・イメージを持つHumala大統領ですが、大統領としての実務能力や決断力に欠ける、という声が多く、現政権はHeredia夫人の指揮の元にLuis Miguel Castilla経済財政大臣が動かす政権、という様な評判が定着しつつあります。

2016年の次期政権についても、以前大議論を巻き起こし、その際に出馬の意向を見合わせたとされた彼女は、ここに来て再び有力次期大統領候補に挙げられるようになってきています。国民の半分近くが支持するHeredia夫人ですが、一組の夫婦が権力を継承した結果酷い結果を生み出しているアルゼンチンの例もあり、選挙となると全く違う世論が起こることは確実で、残り任期が二年あまりとなってレームダック状態のHumala大統領の政策を一貫性を以て継続できるかどうか注目されるところです。

今週は、フラメンコギターの巨人Paco de Luciaが68歳の若さで亡くなりました。Pacoは昨年末にペルーにも来てコンサートを開いたばかり、このコンサートに行きそびれた事は今となっては非常に残念な思いでの一つになってしまいました。http://www.youtube.com/watch?v=2oyhlad64-s 合掌

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