2013年3月2日
今週は、2月末を以て歴史的退位を果たされたベネディクト16世の話題が多く報じられました。
28日最後の集会で語られた御言葉が、"Al final del día ya no seré Papa sino solo un peregrino"(本日限りで私は法王ではなく一介の巡礼者になる)と言うもので、これは3月1日付のペルー各紙でも大きく報道されました。
今後は次期法王を決める会議コンクラーベで誰が選ばれるのか?という処に大衆の興味が移ってゆくものと思われます。
ところで、先週は治安の悪化に対する不安が増しているという、悪いイメージの報告をしましたが、今週は2014年までにLimaの下水処理施設が完備されるという良いニュースを報告します。
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夏真っ盛りのペルーでは、週末だけでなく、週日も休暇をとってビーチに海水浴や甲羅干しに出かける市民が多く、南の海岸リゾートとつながる道路は、午前は街を出る車線・午後は街に入る車線を反対車線にまで拡幅して渋滞緩和に努めていますが、人々の関心事はリマ周辺の海の水がどの程度汚染されているのか?ということです。
Limaに来られたお客さんをご案内する名所としてLarcomarという海に面したショッピングセンターがあり、ここから眺める太平洋は確かに絶景なのですが、眼下の海岸に打ち寄せる波は、時として多くの泡を立てていることがあり、これを見ただけでも、この海水が果たしてきれいなのか?疑問に思ってしまう訳ですが、急ピッチで進むインフラ整備の一環である下水処理場の整備。
これが来年には完成するということですから、心強い限りです。
こうした社会基盤の整備に力を入れてきながらも、一方で強権的に貧民街の強制退去などを行ってきたSusana Villaránリマ市長に対するリコール投票が3月17日に行われますが、現状では49.8%がリコール賛成、40%が現状維持を支持するという調査結果が出ており、ペルーの近代化・浄化を誰が主導するのか?次期法王選び以上に重要な選択を市民が迫られることになっています。
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