2013年7月13日
今月7月は28日の独立記念日を迎え、丸一ヶ月お正月気分の愛国月間となっています。
路上でモノを売るbuhonero(ブオネロ)達の多くが、赤と白のペルー国旗や、国旗をモチーフにしたバッジ等を売り歩き、家でもアパートでも事務所ビルでも、国旗を掲揚して愛国の意思を示しています。
近所のスーパーマーケットWonと言う店では、店の周りを赤白の飾りで一杯にし、従業員には特別の民族衣装を着せて、お祝い気分を盛り立てています。
また、何かにつけて分厚い広告雑誌を入れる新聞の土曜版も今週と来週は大変な重さで、ただでさえ遅い配達が来週から月末にかけて益々遅れることは間違いないでしょう。
その土曜版の広告雑誌Somosで「Patrimonio en juego(遊び場と化す文化遺産)」と言う記事を見つけました。
ペルーにはインカ以前の時代まで遡る世界最古クラスの文明遺産も含め、地球上で最も多くの考古学的遺跡が集積していると言われています。
ただ、その数が余りにも多過ぎて、一つ一つがシッカリと管理されず、子供の遊び場になったり、落書きがされて文化的価値が破壊されている、と言うのが記事の主旨です。
下の写真はリマ市内モリーナ地区にあるhuaca Melgarejo(メルガレホ墳墓)

また、今朝の一面トップ記事は以前も書いたMadre de Dios地区(南東部のジャングル地域)で違法な石油採掘が進み、同地区の85%にも相当する130万バレルが今年非合法な業者の手で採掘される事になりそうだ、と言う報告になっています。
二面も全ページを割いて違法採掘が如何にして行われているのか?と言う内容を具に報じていて、こうした活動がペルーの経済と環境の両面にダメージを与えていると警告しています。

都市部は大きな発展を遂げて、見た目は立派な大都市となっているペルーですが、成長のスピードが早い反面、資源や文化・環境の保護推進の観点からは未だ未だ大きな課題を抱えていると言えます。
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