2013年6月1日
今週は無料新聞publimetroで見つけた記事の話。毎年5月30日がペルーのジャガイモの日(el Dia Nacional de la Papa Peruana)なのだそうです。
ペルーはトウモロコシやトマト、トウガラシの原産国として有名ですが、中でもジャガイモは、その種類の多さで他の農作物を圧倒しています。
スーパーマーケットに行っても、本当に多くの種類のジャガイモが並んでおり、どの品種を何の料理に使うか?迷う処です。
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記事によると、ペルー人にとって主食であったジャガイモは小麦(パンやパスタ)や米等の穀物に地位を脅かされ、40年前よりも35㎏も少ない85㎏が現在の国民一人当りの消費量になっている、とのこと。
このデータ、日本の米の消費量に似ています。日本では1965年、一人当たり111㎏消費されていたコメが2010年には半分以下の59㎏に落ち込み、総需要量もついに800万トンを割り込む予想です。
現在、ペルーでは31万9千haの農地で3,500種類、450万トンのジャガイモが栽培されており、依然としてペルー人の主要な栄養源であることには変わりありません。
地下塊茎であるジャガイモはアンデスの傾斜地で紀元前7千年もの太古から耕作されており、痩せた土地や雨が少なくても栽培可能で、冷害にも強い植物ということで、大航海時代に欧州に渡り、イギリスやドイツなどで飢饉から人々を救うことになった訳ですが、現在のアンデス山地では機械の導入が困難なうえ、通年作付をするには降雨が安定しない、といった問題を抱え、また、単価の安いジャガイモを作る農家への融資も十分に行われない実情で、このままでは食料資源としてのジャガイモの将来に禍根が残るという問題提起がなされています。
日本でも(世界的にも)もうすぐパパ(父)の日。
加齢臭の気になるお父さんと一緒にカレーライス(米とジャガイモ料理)を作って食の安全保障について考えてみませんか?
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