2013年2月2日
夏のリマ市民の楽しみのひとつは、この時期にしか出ない太陽を求めて南の海岸に日光浴に行くことです。
先週の記事にAsiaという南部の海岸リゾートに出かけるのに、日本のスズキ、韓国の起亜、そして中国の長城汽車(GreatWall)の三車種で出向いた場合の総コスト比較が掲載されていました。http://elcomercio.pe/economia/1526168/noticia-conoce-cuanto-cuesta-manejar-auto-nuevo-ida-vuelta-asia
この記事によると、高速料金も含めた往復の費用は、スズキKizashi(日本名不明)がS/.59.2(約2,200円)、起亜SolentoがS/.71(約2,640円)、長城C50がS/.56.3(約2,090円)という結果になっています。
これが即、ペルーでのクルマの販売実績に結びつくとは考えにくいのですが、台数上位のトヨタや現代(Hyundai)でなく、新興勢力の車種が使われていることに注目すべきと思います。
スズキは北米での販売を取り止める発表をしたばかりですが、ペルーでは逆に攻勢をかけているように見受けられますし、KIAはすでにメジャーブランドの一角を構成しています。
長城は先にペルー>アルゼンチン>チリというルートで行われたダカールラリーでインドのマヒンドラと共に上位入賞を果たしており、価格は安いが走りも良い、というポイントで売り込んでいます。
ただし、ペルーではガソリンの価格が割高なので、消費者の選択条件の一つが燃費ということになります。
国内統一料金のベネズエラとは異なり、ペルーのガソリンスタンド(Grifo)は日本と同様、店によって価格が異なります。
拙宅近くのスタンドでは、オクタン価90のレギュラーがS/.14.50/ガロン、95のハイオクがS/.15.55/ガロンであるのに対し、同じJavier Prado大通り沿いの安売りで有名なスタンドの価格はレギュラーS/.12.13/ガロン、ハイオクS/.14.70と、ガロンあたり1-2ソルの違いを見せています。
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ドルに対して値上がりを続ける強い通貨ソルの恩恵を受け、クルマの増加に伴う競争の激化とも相俟って、輸入品で構成されるガソリンの値段は徐々に下がっているようですが、ガロン=3.785リットルで割り返した安売りハイオクは、US$1.55/L=約145円ですから、日本と同様の燃費意識が生まれる背景がご理解いただけるものと思います。 http://elcomercio.pe/economia/1435155/noticia-gasolina-ya-ha-bajado-mas-sol-varios-grifos-lima 因みに本日の言葉、ガソリンスタンドを意味するGrifoですが、ベネズエラで使っていたBomba(ボンバ=ポンプ、他に爆弾の意味もあり)という単語は通用せず、ガソリンを注ぐ部分の名称でGrifoと呼ばれています。辞書で調べてみると、南の隣国チリではやはりBombaが一般的だそうですが、実際はどうなのでしょうか?
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