top of page
  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ペルーの言葉 discriminación (ディスクリミナシオン)=差別 英: discrimination

2013年3月27日

今週は木曜と金曜がイースターホリデー(Semana Santa)で祭日、日本のゴールデンウィークの様相でした。

連休突入前日に、期せずして差別(Discriminacion)について語った二つの記事が掲載されたのでご紹介します。


一つは或る私立大学が出した受付嬢の求人広告が人種差別的であるというもの。

Investigación por discriminación laboral (労働差別についての調査開始)という見出しで、労働省が調査に乗り出したことを知らせていますが、最初に本件に気付いて抗議したのは文部省でした。

http://publimetro.pe/actualidad/12639/noticia-ministerio-cultura-rechaza-aviso-racista-empleo-telesup#

この広告では、受付嬢(そもそも”嬢”というのが差別的と言われそうですが)の採用条件としてtez clara(白い肌)と身長160cm以上、と謳っており、アンデス系(低身長)や黒人系(肌の色)を差別するものであるとして文部省も労働省もこの大学の現状調査に乗り出しています。


実際にリマの街を歩いても、ベネズエラでのようにChinoとかChinaと呼びかけられることはあまりありません。日系や中国系、最近は韓国の駐在員も大勢住んでいるリマでは、東洋系の顔立ちは全く珍しいものではないので、こうした差別を感じることは他のラテンの国よりは少ないように思われます。


しかし、ペルーも上流階級は欧州系の白人が大層をなしており、以前書いたとおり、クラシック音楽の演奏会等、高尚な場では、どこから出てきたのか?と思うほど多くの白人系の人達が主流となります。


もうひとつの差別関連記事は青年の兵役服務規程に関するもの。罰金を払えば兵役が免除されるという現状は、富裕層と貧困層の間に差別が生じており、憲法に違反しているという指摘がされているものです。(Multa a omisos al servicio militar es discriminatoria) http://elcomercio.pe/actualidad/1555734/noticia-editorial-voluntario-obligado


この問題提起はフジモリ派の議員によってなされたもので、舌癌に苦しみ治療中のフジモリ元大統領の恩赦申請に対する結論が出せない政府に差し出されたもうひとつの問題提起と言えます。

閲覧数:0回0件のコメント

最新記事

すべて表示

今日10月10日はパラグアイの統一地方選挙の投票日。 全国で261の市長ポストを巡って814人が立候補、2,781の市議会議員ポストには30,802人が立候補して激しい選挙戦を繰り広げてきました。 首都アスンシオンでは4人の市長候補が立候補して成長著しいパラグアイの中心を如何にリードするか、という点で色々な政策を打ち出して個性を競っています。 有力候補とされているのは2019年に前市長Mario

いよいよ2021年も最終四半期の10月を迎えました。 今日10月3日から、パラグアイではサマータイムが適用され、時計を1時間進めて、日本との時差は12時間になりました。 日本人は1月1日に雑煮を食べて正月を祝いますが、パラグアイでは10月1日にJopará(或いはYopará ジョパラ)という煮込み料理を大量に作って振舞う習慣があります。 https://www.abc.com.py/tv/a-l

先月末日本でも音楽フェスでの大群衆が大問題になりましたが、制限緩和が始まったパラグアイでもあちこちで無防備な群衆が発生していると報道されています。 以下の写真は首都近郊の町での選挙活動の際に集まった群衆。 https://www.abc.com.py/nacionales/2021/09/25/aglomeracion-y-cero-protocolo-en-evento-de-candidato

bottom of page