2013年9月22日
日本のプロ野球は巨人がセリーグ優勝を飾り、 米国ではアメリカンリーグ西地区でアスレチックスが巨人同様二連覇を飾ったというニュースが流れています。
ペルーで一番人気のスポーツは勿論、サッカーですが、既に来年のリオデジャネイロでのワールドカップへの出場権は逃がし、国民の興味は意外な人気スポーツに移っていました。
それは何と女子バレー。日本でも東京オリンピックで女子が活躍し、メキシコ・ミュンヘンと男子も躍進した中で、当時大人気のスポーツとなりましたが、その後は長く低迷が続いて、プロリーグなどができてもイマイチ盛り上がらないマイナー競技の一つになった感があります。
一方、女性の平均身長が151センチと、日本よりも7センチも低く、世界での身長順位は下から数えて数番目、というお国柄ですが1968年のメキシコオリンピックでの四位入賞以降、常時南米の強豪国として君臨しています。
今週は、その女子バレーの世界選手権の南米地区予選がリマの南約200㎞の街Icaで開催されました。
金曜日にはコロンビアを破り地区二位に着けていたのですが、土曜日にアルゼンチンに敗れ、今日ブラジルに敗れたことで三位以下が確定してしまい、南米地区で二枚の世界選手権出場切符を逃すことになってしまいました。(ブラジルとアルゼンチンが確定)
http://elcomercio.pe/deportes/1634695/noticia-voley-peru-cayo-0-ante-brasil-buscara-pase-al-mundial-octubre
今回は残念な結果に終わったペルーの女子バレーですが、実は南米の強豪となった背景には一人の日本人の存在があります。
詳しくは以下のWikipediaの記載をご覧いただくことになりますが、加藤明さんという元全日本選手が1965年にペルーに渡り、その三年後にオリンピック入賞にまで導いた人物で、ペルーでは当時国民的英雄になっていたようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E6%98%8E
これまでも何度もお伝えしているように、ペルーと日本の結びつきは大変強く、特に今年は両国の修好140周年ということで、ペルー在住日本人社会の中では今年を格別な年と位置付けての各種行事も行われています。
この140年の間に本当に色々な事が起こっていますが、両国の関係を一層強化する為には、是非皆様にもペルーへの理解を深めて頂きたいとの思いを一層強くする今日この頃です。
そのペルー文化を知っていただくもう一つのテーマとして音楽が挙げられます。
サイモンとガーファンクルの唄で世界的人気を博すことになった「コンドルは飛んでゆく」(El Condor Pasa)や「花祭り」(el humahuaqueno)は元々ペルーの音楽です。
http://www.youtube.com/watch?v=zHFbHfAK8wU
今リマで公開されているペルー映画「Sigo Siendo」はこうしたペルーの音楽の根底に流れるアンデス民族のリズムと、奴隷として連れてこられて現代のペルー音楽に多大な影響を残すことになる黒人音楽の接点を知るうえで極めて興味深い作品ですので、もし日本で公開される機会があれば、是非ご覧ください。
http://sigosiendo.pe/
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