2012年8月4日
ベネズエラからペルーに引っ越して早一カ月が経過しました。ペルーの様子にも少しづつ慣れてきたものの、今まで出張で観てきたものとは違うペルーの姿も見えてきましたので、今度はペルーの新鮮な情報をお伝えすることにします。
先週の週末は1821年7月28日のdon José de San Martínが独立宣言をしたことを記念する祝日Fiestas Patrias en el Perúで、盛大に祝賀行事が執り行われました。
http://elcomercio.pe/actualidad/1448704/noticia-video-asi-se-vivieron-actos-ofi
このURLで紹介されているビデオ映像は28日・29日の二日間のウマラ大統領の行動を凝縮したものですが、夫人と一緒に大衆の中を歩いて周り、ラフな格好コンサートに出かけるなど、全体にリラックスした雰囲気があふれていて、ベネズエラの緊張感とは対極を為すように感じた一方、60年代に反米社会主義を掲げていた歴史を振り返ると、ベネズエラでこうした雰囲気が甦るのはそう遠くない将来だろうと期待を込めて感じたりもした次第です。
一方、この祝賀行事の中で大統領は議会の非効率を批判し、主張してばかりで話を聞かないと言っていましたが、自身のスピーチが長すぎたとの批判も出ていました。
しかし、チャベス大統領の8時間、10時間と、いつ終わるとも判らない大統領のスピーチに慣れた身には、こうした自由な表現ができる国になったペルーの現状を心強く感じられるものでもありました。 ところで、ペルーは北限が赤道直下、首都リマは南緯12度なので、カラカス(北緯10度)とはほぼ対極にある感じですが、太平洋に面したリマは沖を冷たいフンボルト海流が流れていること、また南半球が冬であることから、今の時期は朝晩は肌寒い感じがします。カラカスでも異常気象でしたが、リマも今年の冬は晴れが多く気温が高め、湿気が少ないと地元の人達が口にしています。 一方、今週は冬らしい天気になった、ということで毎朝起きると雨で地面が濡れていました。この雨、普通の雨とは違い、所謂霧雨でそれがショボショボ降ることで地面が濡れるというモノ。 スペイン語で雨はlluvia(ジュビア)というのですが、ここリマで降る雨は水滴が小さ過ぎてlluviaの範疇には入らず、地元ではchispaと呼ばれているそうです。ベネズエラでは聞いたことの無い表現ですが、llovizna(ジョビスナ=霧雨)という名前の滝がPuerto Ordazという町にあり、その滝が巻き起こす水しぶきが丁度リマの雨chispaに似ている感じはします。 霧雨と言っても、降り続くと湿度が上がって不快になり、道も滑り易くなるので、注意が必要ですが、日中は雲の上の太陽が気温を上げてchispaは簡単に蒸発してゆくようです。
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