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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ペルーの言葉 almacen(アルマセン)=倉庫  英:warehouse

2013年12月15日

今週火曜日は、リマの下町Victoria地区で大きな火事が発生しました。

この地区は倉庫や修理工場、家具工房や縫製工場が密集している地区で、古くは日系移民の皆さんも多く住まわれていたとのこと。 そうした下町のタイヤや自動車部品等を保管する倉庫から10日朝9時半頃出火、火は瞬く間に倉庫全体に回り、9台の消防車と60台の救急車等が消火や救助に当たりましたが、燃えたのが可燃性の化学物質であり、また消火用の水不足の影響もあって最終的に沈下したのは丸一日経過した11日朝になりました。 http://elcomercio.pe/actualidad/1671130/noticia-incendio-se-registra-cerca-al-mercado-mayorista-frutas-victoria元々ペルーでは12月は火災の多い月として注意が喚起されており、12月5日は消防士の日"El dia de los Bomberos"であると先週の新聞で読んだばかりでした。 http://elcomercio.pe/actualidad/1671245/noticia-incendio-almacen-llantas-victoria-provoco-explosiones-como-estavideo

何故、12月に火災が多いのか?日本のように空気が乾燥してモノが燃えやすくなっている訳ではありません。南半球のペルーはこの時期ようやく夏らしい好天が見えてくるのですが、湿度は7-8月の冬場と同様に70-80%もあります。相変わらずカビの発生に気を付けながら暮らしているのすが、この時期の特徴として、夏でもクリスマスの装飾が派手に行われることが、実は火災の主因なのです。どこの家でもクリスマスツリーを飾り、至る所に電球線を配して美しく飾られますが、主に中国などの途上国から超安価に持ち込まれる粗悪な電気回りの部品が頻繁に漏電を起こし、これが原因で出火するという訳です。また、自家製の花火を子供たちが作って誤って引火するケースも、しばしば伝えられます。

今回の火事では引火したタイヤや化学物質が発する黒煙がリマ市全体を覆って益々暗い一日になっただけでなく、千人以上の近隣住民が退避を強いられた他、略奪に遭った店舗や、略奪を恐れて臨時休業した店舗が多数あったとも報じられています。

写真上 : 火事場の煙がリマ上空に達している様子。写真下 : 消火と救命に当たった消防士達。
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