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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ベネズエラの言葉 Vencido(ベンシード)=期限切れの、敗北した  英:Expired, Defeated

2012年3月3日

一面で扱い記事は3紙全く違っていてその中で目を引いたのがソーセージのパッケージを取り上げたEl Universal紙です。

「Hallan otra cargade embutidos vencidos(別の期限切れソーセージが見つかる)」というタイトルが付いているもので、「わずか数日前にCarabobo州Mariaraの倉庫で消費期限切れのソーセージ(Mortadela y salchicha)が見つかったばかりだが、今度はValencia(同じCarabobo州)南の高速道路でトラックが横転、積んでいたブラジル製の期限切れソーセージ(Embutiado)が道路に散乱した。」というニュースですが、日本語でソーセージと呼ばれる肉詰め製品の呼び方が多彩であることを教えてくれるだけでなく、ベネズエラの抱える問題を露わにしています。

これまで何度か書いてきましたが、スーパーや商店に食品を買いに行って、品切れが続くことは日常茶飯ですが、更に牛乳や卵などの生鮮食品は、使う前に先ず試食してみないと、腐乱していて使い物にならないことが多々あります。

今回の報道は、そういう通常の問題(つまり、全般的食品管理の状態の悪さ)を取り上げたものではなく、政府が推進する国営食品流通網の効率の悪さ(つまり、もっと悪い)を指摘したものです。これらの商品は、CASA(国有化されたスーパーマーケット’チェーン)・Mercal(政府が作った食品販売網)・Pedval(石油公社PDVSA傘下の食品販売網)という政府系の流通ルートに乗る筈だった輸入食材が、流通段階のはじめから起源切れの状態であったことを指摘しており、店頭での期限切れに慣れた国民の間に、こうした企業への不信感が高まりつつあります。

一方、我らが最高司令官チャベス大統領は、キューバでの手術を無事に終え、フィデル・カストロ氏と歓談する様子が伝えられています。

この二枚の写真、左はEl Universal紙、右はUltimas Noticias紙からのモノですが、左の写真にはコーヒーカップと水のコップが映っていますが、水は半分しか入っていないようで、月曜に手術を受けたとされる大統領の回復は、水を飲めるようになるまで回復したと見て良い様です。

と言うことは、巷間噂された消化器系の手術で会った可能性も低いと思われますし、そもそも米国のメディアはこれまでに何度もカストロ氏の死亡説や重病説を流し続けていますが、二人のリラックスした様子を見る限り、反対派の宣伝のようなことにはなっていない、というのが実態の様です。

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一方、こちらは国内に残る最高指揮官、ハウア副大統領です。

昨年7月のチャベス大統領不在の際に、酔っぱらって演説しているところをテレビで報道され、クビになるかと思いきや、その後も国家第二の地位を確保していますが、女性を前にチャベス大統領への忠信を訴えるこの会合でも、周りの人達の視線は全く集めておらず、有事の際の求心力にはなりえないというのがもっぱらの評判です。

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こうした危機的状況にある我がベネズエラですが、チャベス政権の人気は依然高く、簡単にVencidoとはならないだろう、というのが今日現在の分析です。

我々駐在員も、期限切れの食品を口にするのは当たり前になっており、サバイバルという観点では日本にいるよりもずっと抵抗力が増しているのは、嬉しいやら悲しいやら、という処でしょうか。

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