2012年5月5日
日本からベネズエラに来られる場合、必ず飛行機に乗ることになる訳ですが、フライトの中で必ず耳にする単語の一つがTripulaciónです。
英語でCrew、日本語で乗務員・搭乗員ですが、割合に英語のローマ字読みで済むことが多い単語の中で、先ず決定的に異なる単語として目や耳にするものですが、日常あまり使用しないので、覚える機会が少ないかも知れません。
ただ、このTripulaciónのメンバー、外交官(Diplomaticos)と共に入出国時には独自の窓口を通ってスンナリ出入りしますので、いつも羨ましく見えるものです。
でも、これが空軍となると今のベネズエラでは全く別の状況となります。
今日のニュースはベネズエラ空軍が中国政府から購入した8機の輸送機Y-8の納期が今年11月(2機)12月(3機)と来年1月(3機)に決まり、搭乗員が訓練の為に間もなく中国に派遣される、というものです。現在空軍が使用している輸送機は日本でも使われているロッキード社のC-130型ですが、これを支援する形で新たに導入が決まったのがY-8ということです。
中国のY-8型輸送機(左)と、米国のC-130(右)
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小生も子供のころから飛行機に憧れ、生まれて初めて乗った飛行機が高校生の時に行った自衛隊浜松基地でのC-130体験飛行でした。これが最初の経験なので、その後どんなに乗り心地の悪い旅客機に乗っても平気になったのは、非常に良いことだったと、今でも感謝しています。
しかし、中国から輸送機を搬送する為に選ばれて訓練に赴くベネズエラ空軍兵士達に、どのような経験が待っているか?は想像すら出来ない話です。
ところで、振り返ってみると、これまでベネズエラの魅力を多く伝えようと思っていたにも関わらず、何故かニュースネタに紙面を割いて、楽しい話題を十分にお伝えしていなかったことを反省し、今日の紙面から見つけた観光の話題をお送りします。 📷 http://www.el-nacional.com/noticia/33050/26/Contemplar-el-Auyantepui-a-pie-o-en-bicicleta.html
ベネズエラで最も有名な観光地、エンジェルの滝(Salto Angel)のある、Canaima国立公園で、自転車旅行をした人のレポート。
誰でも自転車での旅が出来る訳ではないものの、飛行機に乗っておカネさえ出せば、気楽に世界の奇観を堪能出来ます。首都カラカスから国内線で1時間のプエルト・オルダスで輸送機のような中型機に乗り換え、更に1時間ほどでカナイマ・キャンプに到着します。そこからは、舟で上流に向かうと出会うこの景色、是非多くの皆さんにご覧頂きたいと思います。
最後に今週のチャベス大統領ですが、先週日曜に放射線治療の為にまたキューバに出かけ、今週はベネズエラに戻らないまま一週間が経過、ここ2週間以上肉声を発表しておらず、メッセージは全てTwitterを通じて発せられています。
その大統領のお元気な姿がハバナから届きました。得意の野球をする様子ですが、昨年マドゥロ外務大臣と大統領府で見せたようなキャッチボール姿でなく、玉を投げる様子で、右手には愛用のWilsonのグローブもはめられていません。これではボールが投げられる程回復した様子を流す為に無理をしているのか?或いは本当に順調なのか判断のしようもありませんが、一刻も早く治療を終え、帰国されることを期待しております。
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