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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ベネズエラの言葉 Tipo de ropa(ティホ゜ デ ロパ)=服装のタイプ、服装規定

2010年8月14日

今週最大のニュースは、何と言ってもコロンビアとの国交の再開です。


先週土曜日(8月7日)にBogotaで行われたJuan Manuel Santos新大統領の就任式には自らは出席せず、Noclas Maduro外務大臣を派遣、両国の関係修復にはまだ時間が掛かるかと思われた翌日曜の夕方のニュースで「チャベス大統領コロンビアを訪問」と報じられ、10日火曜日にコロンビアの保養地Santa Martaで、UNASUR(南米統一機構)のNéstor Kirchner事務局長(前大統領、現大統領は夫人)の立会いの下、にこやかにトップ会談を行い、7月に断絶宣言された国交を回復し、通商も含めた早期の関係正常化に向けて話し合いが行われました。


ここで周辺の話題となったのが、両大統領の服装。Santos大統領は白いシャツのラフないでたちでリラックスムードを演出する一方、歓迎を受けたChavez大統領は国旗デザインの三色ジャケットを着用、空港から会談の会場まで沿道の人たちに気さくさな笑顔を振りまきながら、そのままジャケットで初対面の新大統領との面談に臨んでいました。


Chavez大統領は普段は赤いTシャツに深緑色のジャケットというカストロスタイルを好んで着用し、外国元首との会談でも、ボリビアのMora大統領やエクアドルのCorrea大統領など、格下と看做す相手にはこの衣装で自分の優位を示していますが、ブラジルのLula大統領等明らかに格上を意識する場や、国際会議では赤いネクタイに濃紺のスーツで極める等、服装への配慮は相当力が入っています。


今回着用した三色ジャケットは、国際大会で活躍するベネズエラ代表のスポーツ選手や、シモン・ボリーバル青少年オーケストラの団員に着用させているユニフォームと同じデザインで、両国関係の融和の為に敢えて軍事色・イデオロギー色の濃厚な赤シャツ・濃緑系の服装は避け、且つコロンビアに迎合しているとの印象をベネズエラ国民に抱かれないよう背広もやめて、ベネズエラ国内では誰でも知っているユニフォーム・ジャケットを着用したものと思われます。


また、大統領に同行して会談に参加したMaduro外務大臣は、クリーム色のGuayabera(グアジャベラ、カリブ地域諸国の昼間の正装)で身を包み、和やかな演出の引き立て役となっていました。

ベネズエラにおける正装はネクタイに背広というスタイルが定着している一方、昼間は東南アジアにもありそうなシャツGuayabera、夜はLikilikiという日本の学生服のような服を着るのが伝統的スタイルとされています。ただ、日本の和装と同じで、仕立てにおカネが掛かることや富裕層が着用していたこと等から最近の若者がLikilikiを着用している姿はあまり見かけないのが社会主義ベネズエラの実情です。

📷

談笑する両国首脳。右端がKirchner事務局長、その隣がMaduro外相。


この会談後の大きな変化の一つとして、それまでほぼ30分毎にUribe前大統領の悪口や、コロンビアの孤立を印象付ける映像を流していた国営放送局VTV(8チャンネル)が、Santa Martaで歓迎されるChavez大統領の映像にすり替えられ、手のひらを返したような友好関係を強調する内容になったことが挙げられます。


結局、7月のUribe大統領によるベネズエラでのゲリラ活動摘発発言や、これを受けてのChavez大統領による国交断絶宣言は、両国トップが仕掛けた政治ショーとの見方もされており、こうした強かな演出に慣れない我々は、またまた彼らに振り回されたと言えるかも知れません。


ただ、木曜早朝にBogota市内で久々に爆弾テロが発生した他、昨日の当地新聞にはベネズエラ国内で出回る違法銃器の数が1500万丁に上るとの記事も出ており、政治的演出とは別のところで火種がくすぶり始めているとの懸念も出てきていることは事実です。(ベネズエラの人口が2700万人とすると、成人男子は全員違法銃器を所持している勘定になります。)

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