2008年10月4日
先週金曜日からアパートの水道が頻繁に止まることになったと思ったら、10月1日にはカラカス全市で水道が止まるというニュースが流れました。
結果的には本格的な断水には至らなかったものの、地域によっては今でも水道水に不自由しているようです。
Suministro(英語でSupply)という単語はベネズエラではかなり頻繁に耳にする単語です。
10月2日から5日まで当社の支店があるプエルトオルダス(Puerto Ordaz、短縮形PTZ)でFITVEN(ベネズエラ国際観光フェスティバル)2008という博覧会が開催されていますが、その会場都市であるPTZ、10月1日から大規模な停電が発生、支店の業務は勿論、都市機能が大幅に麻痺して大変な問題になっています。そこで始まった大規模博覧会ですが、勿論ホテルや博覧会場も停電の影響を受けて大変なことになって居る模様。
しかし、この行事と停電の関係についてチャベス大統領は「そもそも国際観光なんて、外国の金持ちの為の話であり、大切なのは国内の貧困層を如何に救済するかである」と語ったと言われています。
一方、PTZではその貧困層が停電が続くことに怒った貧困層があちこちで店舗襲撃や交通遮断などの暴挙に出始めており、この火の粉が首都カラカスに伝播しないことを祈るばかりの状況となっています。
Suministroには供給という翻訳以外に軍事用語として「糧食」という意味もあるようですが、既に昨年来続いている牛乳や卵、小麦粉や砂糖といった必需食糧品の調達が極めて困難になっており、貧困層のフラストレーションは'89年の大暴動の際と同じレベルに上がりつつあると感じます。
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