2012年2月25日
今週はじめ、17日以来マスコミの前からチャベス大統領が姿を消した、とマスコミが騒ぎだしましたが、大統領は直ちにテレビに姿を現し、「小さな腫瘍が見つかったのでまたキューバで治療を受けてくる」とのコメントを発表しました。
昨日はハバナに向けて出発することになっていましたが、直前に中国の建設会社CITIC社の社長を大統領府に招き、116棟17,000戸の住宅を2年以内に建設するという合意書に署名する式典を行い、貧民層にとっての最大の関心事であるGran Mision Vivienda(大住宅建設計画)の健在をアピールし、その後夕方で渋滞する道路を封鎖して、派手なパレードを繰り広げながら空港に向かいました。
📷 📷
左:キューバに向けて出発する大統領を大声援で送りだす市民達 右:手術の無事を祈念して、灯されたアビラ山の十字架(通常はクリスマスの時期に点火される)
一方、ここ数週間に亘って問題になりながら、報道管制が敷かれていたMonagas州の油送管破裂事故によるGuarapiche川の重油汚染問題ですが、既に補修工事も完了し、水質は元に戻ったとして油井を管理する国営石油会社PDVSAの副社長がこの川から取水した水を美味しそうに飲んで安全性を証明する記事が掲載されました。
日本でも狂牛病やO157が流行った際に、厚生大臣や農水大臣が牛肉やかいわれダイコンを報道陣の前で食べて、安全性を実証するデモを行っていましたが、政治組織と化しているPDVSAですから、副社長の御苦労も大変なものの様です。(写真で見る限り、水は濁っていますよね。)
📷
📷
さて、今日の言葉Sobrepesoですが、今週のテレビ放送でベネズエラ人の肥満比率の高さと、肥満(Obesidadとも言います)に起因する健康障害の問題を取り上げて放送していました。
Sobreという単語は前置詞で使われる場合は、英語のonやupon,aboveと同じ「上に」という意味で使われ、Pesoというのが重量という意味ですから、これをくっつけてOverweightとなる訳ですが、実際、調べてみるとベネズエラ人の30%~70%(統計によってかなりバラツキがある)が肥満であり、世界でも有数の肥満大国(これも3位から6位までバラつくものの、確実に世界10位以内)という結果が出てきました。
肥満は貧しい人達に多く見られ、ハンバーガー、ピザ等の所謂Junk Foodsに加え、マーガリンたっぷりのアレパ(ベネズエラの主食の一つ)等、脂質過多の食事や、糖質たっぷりのコーラ等清涼飲料水を過剰に摂取する傾向が原因であることは明白とされています。
自分自身も、前回の駐在時に最高98kgまで体重が増えて、あわや0.1トン、となりかけた処に帰任命令が出て、帰国後は80kg台前半を維持していましたが、ベネズエラ再登板4年目の現在、88kgまでリバウンドしており、「他人の振り見て我が振り直せ」を実行する必要がありそうです。
上の写真でもお判りの通り、我が大統領も癌の治療後ストレス食いをされたものか、かなりふくよかな体型になってキューバに出発されました。癌よりも体重コントロールの方が大切ではないか?と心配になるところです。
最後に、今週LinkedInというSNSの画面をイジッていた処、間違って「友達リクエスト」ボタンをクリックしてしまい、大勢の皆様から注意のメールを頂きました。
FacebookやTwitter含め、SNSはベネズエラでは大人気で、このLinkedInには自分で登録した覚えも無いのに会員にされていた訳ですが、周りの人達からお誘いがあるので時々眺めることにしています。
ただ、日本で不人気なSNSへのお誘いメールを発信してしまいましたこと、お詫び申し上げます。
Comments