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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ベネズエラの言葉 Salió(サリオ)=出発した   英:Departed

2012年3月10日

今週の言葉は、動詞Salir(サリール=出る、出かける)の過去形です。

昨日、国内出張で地方に飛行機(07:40の便)で行くことになっていたので、早起きして空港に向かい、長蛇の列に並んで搭乗券を手に入れたものの、出発ゲートを知らせる掲示板に当該のフライトの表示が無く、良く見ると1時間半遅い処(09:20)に表示されていました。

それで、「ああ、また遅れか」と思い、カフェでコーヒーを飲みながら、携帯端末でメールのチェックをして時間を過ごし、少し早めに表示された登場ゲートに行き、ここでまた時間を過ごしていましたが、出発時間の30分前になっても一向に人が増えません。不審に思ってゲート近くの係員に聞いても「自分の仕事じゃないので判らない」という、ベネズエラでは当たり前の返事。

そこで当該航空会社のカウンターに戻ってチケットを見せ、「ゲートが変更になった?」と尋ねると、「ゲートは"5C"(待っていた処)、そこで待ってて」との返事。

「ずーっと5Cに居たけど、誰も来ないよ」と反論すると、チケットと手元のコンピュータを照合し、「このフライトはもう出発したわ」という驚愕の答えが帰ってきました。

慌てて掲示板を見ると、表示された出発時間は相変わらず09:20ですが、時間の右のリマークの処に「Salió」の表示。まだ08:50のことです。

カウンターの担当者達に文句を言うと、「チケットの券面に表示された時間が正しいのだから、07:40に出発したのよ」と言われました。確かにチケットには07:40と印刷されています。

しかし、ベネズエラでは定刻に飛行機が出発することは極めて稀で、1時間以内の遅れは「定刻」、3時間までは「少し遅れ」、それ以上だと「遅かった」、キャンセルだと「残念だったね」という感覚で話をします。しかし、この騙しに遭ったのは初めてのこと。まだまだベネズエラを見くびっていました。恐るべし。

以前、「大統領が何かの行事で移動するから」、と言う理由で、定刻よりも20分も早く出発したことがありましたが、本当にベネズエラで国内出張するのはストレスの原因になります。

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さて、今週の動きですが、チャベス大統領が支持層である貧困層に約束している最大の公約の一つ、住宅建設ですが、何とカラカス市内の軍の施設であるFuerte Tiunaの敷地内にアパートを建設することになり(発表は二週間前に既報済)、そこに中国のCITICがセメントサイロを立てたとのニュースが掲載されました。

セメントと言えば、以前は完全に民族資本(民間大手)が運営して国内需要は完全自給されていましたが、'90年代にメキシコのCEMEXやフランスのLafarge、スイスのHolcimに買収されました。彼らの目的は余剰生産量の近隣諸国への輸出でした。その後大統領の命令で全ての会社が国営化されたのですが、その目的は「貧民層に安価な住宅を提供する為」とされていました。しかし、実際には国が介入して主に軍人が経営に関与した途端に生産効率が大幅に低下し、まともな生産量を確保出来なくなっています。

そしてこのニュース、セメントまで中国から持ってくることになるとは!勿論、建設現場ではベネズエラ人でなく、中国の労働者が使われるようで、雇用対策には役立っていません。

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で、今週の最高司令官チャベス大統領の動静ですが、2週間前に癌の切除手術を受けた後、今週前半にコロンビアのサントス大統領とハバナで会談したりしましたが、相変わらずキューバに留まって療養中です。また、放射線治療を再開するということで、生えてきた頭髪を剃り上げ、ユル・チャベスが復活しました。

一方、今週末は与党PSUVの若者が終結して、チャベス大統領を支援する行進を行うと発表されています。(右の写真は前回のアーカイブ)

自国の医療を信用出来ずに同盟国から国政を動かす我らが大統領閣下、このままSalióとなってしまわないよう、健康を取り戻して一日も早く帰国されることを祈念致します。

ところで、今週「新しいiPad」が発表されましたが、ベネズエラでもiPadやGalaxy端末は大変な人気です。新聞各社も電子版の普及を目指しており、空港やレストラン(無料WiFiの場所が日本より多い!)では携帯端末でニュースをチェックする人を多く見かけます。以下は新聞各社の電子版。日経も漸くiPad対応しましたが、料金が高過ぎますね。

El Nacional

El Universal

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