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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ベネズエラの言葉 Reconciliacion(レコンシリアシオン)=和解、仲直り 英:Reconciliation

2011年1月22日

先週土曜日に国会で行われた7時間以上に亘る大統領のスピーチは、これまでの反対派を駆逐するというトーンから一転して融和を求める雰囲気となり、これが与党が独断専行できない国会運営における大統領の新しい態度か?と思われ、明けて今週月曜日には反対派の各州知事とも対話姿勢を見せました。

「Gobernadores instan a Chávez a cumplir con la reconciliación(州知事もチャベスに和解を申し入れ)」


その一方で、与党PSUVは土曜日の演説(alocucion)を聴く態度が不遜であったと野党を非難し、野党もこれに応じてこれまでの独断的運営を批判するに至り、結局は単なる非難の応酬という様相を呈してきたことから、中立派の市民の反対派に対する期待は失望に転じつつあります。 http://www.eluniversal.com/2011/01/18/pol_art_psuv-preocupado-porq_2161816.shtml


こうした様子は日本の国会運営と共通するところがあるようで、こうした政治家同士の足の引っ張り合いが、政治不信に繋がるという図式もそっくり同じと言えるでしょう。


一方、食品や医薬品等の必需品用特恵為替レートが切り上がったことで、一部の食品や紙おむつなどの衛生用品が一般のマーケットなどから消え、Buhonerosと呼ばれる露天商が貧民用商店等から調達した商品を繁華街の街路で高値で転売する光景が見られ始めています。

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政府の外貨管理が一層困難になり、既にコーヒーや砂糖、小麦粉の不足は顕在化しており、有数のパスタ消費国であるベネズエラでパンやアレパ(Arepa=とうもろこしの粉で作るパンのような食品、ベネズエラの典型的朝食素材)粉が欠品を起こすようになると、貧しい人達の不満は一気に高まることになります。


天候はこの一週間は持ち直しており、大雨の懸念は忘れられつつありますが、政府は豪雨被害者の救済を喫緊の課題として相変わらず官公庁や軍の建物の解放といった緊急避難所の設営を最優先事項に挙げていますが、人々の関心事は既にモノ不足の方に傾きつつあり、貧民民主主義と言える現政権は、新年早々困難な課題を突きつけられています。


また、何故か実物版には掲載されていないものの、El Universal電子版の英語コーナー(こういうところは日本のメディアも見習って欲しいところ。現在英語版があるのは読売だけ。)には、昨年から問題になっているPDVAL(石油公社PDVの食品流通子会社)による13万トンの腐敗した輸入食品の写真が掲載されており、品不足の反面、こうした無駄が指摘されると、与党は管理責任も問われる訳です。

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ところで、今朝は我がアパートの隣の空き事務所の建物で篭城事件が発生し、7時前に15台ものパトカーが結集して騒然とした雰囲気となりました。これは与党を支持する貧民が、大統領の「空いた建物は豪雨被害者に明け渡す」という宣言をしたことで、建物に住み着こうとしたものの、ビルのオーナーが警察に通報し、警察に反抗した不法占拠者が全員逮捕され、その後も警察が監視体制を敷いてアッサリ解決したように見られます。逮捕された人達は与党PSUVの赤Tシャツを着ており、警察に罵声を浴びせていましたが、被害者の人権もさることながら、ビルオーナーの権利もちゃんと守られる国であってほしいと願うばかりです。

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