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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ベネズエラの言葉 Posada(ポサーダ)=民宿、旅館 英:inn

2010年4月4日

Pascua(パスクア=復活祭)の休みということで、Avila山の向こうにあるGalipan村のPosadaで週末を過ごしてきました。

Galipanというのは、昨年のイースター休みを過ごしたColonia Tovarよりも更に街に近い、カラカス市民の憩いの場で、本当にAvila山を隔てただけの至近距離ですが、急峻な山肌に農家やPosadas、Restaurantesが散在する牧歌的な村で、週末になると多くのカラカス市民が息抜きにやってきます。ロープウェイや車(四駆車)で20分程度で山頂に到着、そこから徒歩や四駆車・馬等で散策出来ます。


今回宿泊したのはLa Hacienda Vieja(古い農園)という名前のPosadaで、およそ300年前、カラカスの街が出来る前(ベネズエラもスペインから独立する前)に出来たコーヒー農園の跡地を旅館に作り直したもので、当時の建物は建物の残骸や貯水槽跡以外は残っていません。宿泊費は親子三人で寝泊りして1室1泊Bs.F600と、日本円換算1万円に満たないですが、食事代がどの店も割高で、食費も含めると一人1泊1万円以上掛かる計算になります。


この地域は観光と農業で生計を立てているのですが、反体制派が主流を占めるカラカス域内であるにも関わらず、現大統領を支持する層が多く、道端の落書きも「Si(=Yes)」という大統領支援メッセージが見られます。これは電気や水などの供給で、政府から弾圧を受けると直ちに干上がってしまう地域独自の事情があるようで、より多くの観光客を集めるColonia Tovarでも同じメッセージがあちこちに書きなぐられています。📷 La Hacienda Vieja


ところで、Hacienda跡地建物と言えば、カラカスで最も古いゴルフクラブであるCaracas Country Clubも、こうしたコーヒー農園の荘園主の館跡を改築したもので、こちらの建物は今のベネズエラでも最も見事なHacienda建築と言えますし、郊外にあるIzcaragua Country Clubのクラブハウスもコーヒー・カカオ農園の荘園主館跡地として一見の価値はあります。

📷Caracas Country Club

📷 Izucaracgua Country Club


ただ、ColombiaやEcuador・Peruと言った当時から金・銀・銅などの貴金属が産出された周辺諸国と比べると、100年前に石油が見つかるまではコーヒー・カカオ・砂糖等の農産物のみが貿易産品であり、人口もHacienda(アシエンダ)やPlantacion(プランタシオン=大農園)の労働者としてアフリカから連れてこられた黒人が多く、当時としては大した資産が無かったことから、旧市街でも大して立派な建物が残っていないのがカラカス周辺の実態です。 この歴史の希薄さは逆に当地の人達のコンプレックスを刺激し、特に1950年代に登場したMarcos Evangelista Pérez Jiménez大統領(1952-58)が当時の世界で最も近代的な都市を作り上げた訳ですが、その後の発展が無いのが残念なところ。


各地にあるPosadaも、観光のベースとしてもっと活用したいのですが、どこもセキュリティーやメインテナンスがあまり良くなく、安心して宿泊できる処は限られているのが現状です。 因みにPosadaという単語は本国スペインでは古語に属し、一般には使われないようで、ラ米他地域でも民宿や旅館はhostal(オスタル)とかpension(ペンシオン)、fonda(フォンダ)等と呼ばれるようです。

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