2011年6月11日
今日は随分簡単な単語を選んだ、と思われるかも知れませんが、印刷版朝刊には出ておらず、電子版で各紙がトップで報じているチャベス大統領の手術のニュースについてお知らせします。
absceso pélvico(骨盤膿瘍)という症状で、「緊急にキューバの病院で手術を受けた」(Hugo Chávez fue operado de emergencia en Cuba)ということですが、マドゥロ外務大臣が「手術は成功、病状は安定していて、間も無く職務に復帰する」という簡単なコメントを発したのみ。(11日08:00)
「各紙がトップで報じた」と書きましたが、政府系Ultimas Noticias紙の電子版だけは何故か「¿Sabes lo que es un absceso pélvico?」(骨盤膿瘍を知っていますか?)という記事を数段落としたレベルで報じているのみで、却って大統領の病状が思わしくないのでは?と勘繰りたくなるような扱いをしています。
それにしても一国の大統領が自国の医療チームを信用できず、態々飛行機で3時間もかけて同盟国まで飛んで、手術を受けるということ事態、国民の信頼を損ねる行為であるようにも思えます。 一方、ソニーやベトナムが攻撃を受けたハッカーによる活動ですが、ベネズエラでも外務省のホームページがブロックされる被害が発生したことが報じられました。
ところで、先週は日曜日にカラカス市内で大きな火事(incendio)が発生しました。レブロンという化粧品会社の倉庫と工場が焼けたもので、大量のアセトンや揮発系の原料が8時間かけて燃え続け、大量の黒煙を吐き出したので、市内のどこからでもこの火事の様子は見ることが出来ました。
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最後に、ペルーの大統領選挙で元軍人で左派のOllanta Humala氏がKeiko Fujimori氏を破って勝利したことについて、長年に亘るフジモリ元大統領の政敵で、昨年のノーベル文学賞受賞者であるジョサ氏のコメントが掲載されていました。
「Vargas Llosa cree que los peruanos no votaron por el chavismo」 (バルガス・ジョサはペルー人がチャベス主義に票を投じたのではないと信じる)
今後のベネズエラの外交戦略は益々高度なOperacionを必要とすることになりそうです。
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