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ベネズエラの言葉 Microondas(ミクロオンダ=電子レンジ 英Microwave)

執筆者の写真: Kaz SuzuridaKaz Suzurida

2010年2月12日

いよいよカラカスでも節電に関するルールが発表されました。500 kwを超える大口消費家庭は少なくも20%の電力を減らすことを義務付けており、前年同月の消費量と比較して消費が20%減った場合、50%の料金が割引、10%減った場合は、25%が割引になるものの、10%以下しか減らない場合、75%の割増となり、10%以上の増加で100%割増、20%以上増えると200%の割増となるとのこと。


早速自宅の電力消費を調べてみたところ、なんと昨年ピーク時に748kwもの電力を消費していることが判明。しっかり節電しないと大変な金額を請求されることになるようです。748kwの消費で請求された電気代がBsF.194で、Devaluation前の政府レートで約US$90、Deval後のレートでUS$45、並行レートでUS$32程度と、日本の家庭用電気料金と比較すれば相当安い訳ですが、それでも罰則的増額請求は回避しなければなりません。


家の中の電気製品を見回してみよう、と新聞に電力の参考消費量が掲載されていました。

まず消費量の圧倒的な部分を占めるのが電気コンロ。都市ガスのシステムは存在せず、ガスコンロはボンベで供給されるプロパンのみというベネズエラでは、多くの家庭が電気コンロで調理しています。(ガスコンロは貧民街で多用されています。)この消費量が4.5kwhで、続いて洗濯物の電気乾燥機(2.5kwh)、電気温水器(1.5kwh)、ヘアドライヤー(1.2kwh)、アイロン(1kwh)、食器洗機(0.5kwh)、洗濯機(0.5kwh)、冷蔵庫(0.35kwh)と生活に必須の電気機器が並びます。


日本の電気製品と比べると、個々の製品の電力消費が相当大きいように思われます。日本で販売されている冷蔵庫は最大級の400Lタイプでも0.05kwh、洗濯+乾燥機でも1.4kwhなので、電気製品全てを交換すべきとも思われますが、普段から電圧の変動が激しく、日本から持ち込んだ家電製品は壊れ易いというのが当地の実情でもあります。

生活スタイルを変えずにこれらの消費を減らすのは相当厳しい感じですが、一方白熱電球(0.1kwh)を節電タイプの蛍光灯(0.02kwh)に変えるだけで5分の1の節電になるとのこと。熱し易く切れ易い白熱灯に代えて家中の光源を蛍光灯に切り替える必要がありそうです。


ところで今日の言葉Microonda(電子レンジ)も通常1.2kwhと上位に位置する電気製品で、政府は電子レンジの使用を制限するよう、呼びかけています。

因みに商店等の場合はより深刻で、毎週の使用量が検査され、最初の検査で使用量が増えた場合は警告で済みますが、第2週目の検査で消費が減っていない場合、24時間電気の供給停止、第3週目には48時間の停止、第4週目以降も是正されない場合、永久に通電停止となり、経営に与える影響は料金割増で済む一般家庭とは大違いです。この結果、商店やレストランで自前の小型発電機を設置するケースが急増しているのが今のベネズエラの最新トレンドです。

ただ発注済み分も含めた臨時発電装置が全部稼動し始めると、今度はガス不足が懸念されることになりそうで悩みのタネは尽きません。

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