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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ベネズエラの言葉 Inquilinato(インキリナト)=賃貸借  英:tenancy

2011年9月3日

今週は目立った話題に乏しい一週間でした。

大統領は三回目の放射線治療を初めてベネズエラ国内で行うということで、電話を通じて反対派を非難し、国軍を鼓舞するメッセージを送っていますが、入院中の大統領の肉声であるのかどうかを疑う向きも出ています。


一方、今年に入って資産家を震撼させているのが新しい借家法となるNueva Ley de Inquilinato(賃貸借新法)です。

おなじみRaymaさんの漫画が非常に判りやすいのですが、借家人の権利が大幅に強化され、賃貸住宅であっても10年継続して居住すると、所有権が大家(Arrendador)から借家人(Arrendatario)に移行するという趣旨のもので、正にポピュリズムの権化の様な法律です。

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この法律が審議されはじめ、その内容がリークされる度に、アパートの大家は貸し出している物件を処分(販売)するか、3年以上の長期契約等で縛って権利を留保しようとしている 為に、新しくベネズエラにやってきた外国からの駐在員や、国内を転勤するサラリーマンにとっては、物件探しが非常に困難になってきています。


もともと、外国人用の高級アパートは、大家が住んでいて海外移住の為に貸し出したケースや、資産保全(インフレの激しいベネズエラでは通貨に対する信用が全く無い)のための物件などが中心であり、もしこの法律が実際に施行されると、多くの大家は所有権を失ったり、大幅に賃貸料を引き下げざるを得なくなることから、政府内でも激しい議論を呼んでいます。


既に社会主義政府の中にも、ボリブルジョワと呼ばれる富裕層が形成されており、こうした政府側の人たちの中にも不動産投資を行っているケースが多々ありますので、簡単に成立する法律ではないと思われますが、現在推進中のGran Mision Vivienda(大住宅計画)の進捗が思わしくなく、政府支持者の中からも不満の声が高まってくると、いきなり大統領の一声で法制化される可能性も無しとは言えない状況ですから、漫画のように大家と借家人のにらみ合いはまだ暫く続くことになりそうです。


今週は新たに製紙会社の保有林が「水を無駄に使いすぎる」という意味不明の理由で接収されました。


一方で拙宅では一箇所の水道が漏れた状態で、補修の器具が無いために暫く水が流れっぱなしになっており、これが見つかると接収の憂き目に会うやも知れず、早く修理を行うように管理人に頼んでいます。

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