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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ベネズエラの言葉 higiene(イヒェーネ)=衛生、保健学  英:hygiene

2011年10月22日

今週は我が大統領にとって精神衛生上非常に悪いニュースが流れました。勿論、盟友カダフィ大佐の殺害事件です。

木曜の新聞は、物価の上昇を訴える記事「56% del ingreso familiar se va en comida e higiene(家族収入の56%が食費と医療費に)」がトップで、またカラカスの東近郊の街Guarenasで、治安の悪化を理由に商店が店を閉めている様子等が報じられていました。

しかし、午前中の早い時間に大佐拘束→殺害というニュースが次々に流れ、昼前には日本では報じられないような殺害死体のアップ映像が電子版で配信され、「次は...」という強いメッセージを感じさせる報道ぶりでした。


大佐と大統領の親密な関係は、本日の新聞でも異例の大きさで示されており、大統領府は直ちに「大佐の殺害の真相を捜査し、犯人を訴追すべき」との談話を発表しています。 

http://www.eluniversal.com/internacional/110222/los-encuentros-chavez-gadafi

また、この同日、大統領本人は、治療のために訪問していたキューバから帰国すると、コロンビアとの国境Tachira州の教会に直接出向き、ここでミサに参加しつつ癌の克服と選挙戦への本格参戦を誓うテレビ・ラジオ放送を行いました。


今日の言葉Higieneは、ギリシャ神話の健康を司る女神ヒュギエイア(英語ではハイジーン)の名前から汎用化した言葉で、ヒュギエイアは医師でもあった父アスクレピオスを助け、人間や動物の病気を治すことで知られています。大統領もTachiraの教会には娘や孫を伴って出向いており、神にお祈りをした訳で、いよいよ神がかりの情勢が色濃くなってきたベネズエラ情勢、と言えますでしょうか?

さて、今週からプロ野球が開幕しました。8球団が競い合うベネズエラリーグ、今年こそは球場に足を運んで観戦したいと思っています。

最後に、スペイン皇太子表彰をフクシマの英雄たちが受賞したニュースが当地でも大きく報じられましたので、御報告します。

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