2011年3月20日
今週も毎日日本の情況が一面やトップニュースで報じられ、国内関連では学生のハンガーストライキが中心の報道でしたが、金曜日にメリダ州で国内初のAH1N1(豚インフルエンザ)による死者の発生が伝えられるや、国民の最大関心事の一つになってきています。
昨日土曜日の朝刊では、Ultimas Noticias紙のみが一面報道しましたが、本日のEl Nacional一面では「Confirmados 56 casos de gripe AH1N1 en el estado Mérida」(メリダ州だけで56件のAH1N1型流感確認)として、警戒を呼びかけています。 今年も既に3月下旬に入った訳ですが、未だに気温は上がらず、朝晩のみならず、曇天の日中でも肌寒い日が続いていて、明らかに例年と異なる気候気象であることは、世界的な現象とは言え、気味の悪いことです。
勿論、地震・津波の大災害を被災し、更に寒波に襲われている東北地方の皆様のご苦労に比べれば当地の低温等は全く比較になりませんが、メリダ州というのは標高5千メートルを超えるアンデス山脈の基点を持つ高地であり、普段から低温で知られている地域です。 とは言うものの、街中でマスクをした人の姿はまだ全く見当たらず、これが2年前の豚インフルエンザのような騒動になるかどうかは判りません。寧ろ人々の関心事はまだ日本の原発の情勢に注がれています。 一方、今朝のトップニュースではチャベス大統領の盟友カダフィ大佐率いるリビア政府軍への欧米連盟の攻撃が報じられています。
こうした情勢を踏まえ、大統領のスピーチも控えめになっていますが、今日の番組でどういう発言があるのか、注目されます。
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