2009年10月5日
ベネズエラが誇る若手指揮者Gustavo Dudamel(グスタボ ドゥダメル)がいよいよロサンゼルス交響楽団の常任指揮者となり、今晩デビューします。 DudamelはJose Antonio Abureu博士が主催するEl Sistema(エル システマ)という貧困青少年音楽育成プログラムの中から才能を見出され、17歳でSBYO(シモンボリーバル・ユースオーケストラ)の音楽監督となり、2004年には弱冠23歳でマーラー国際指揮者コンクールで優勝、その後もベルリンフィルやエーテボリフィルの指揮者を経て、28歳にしてLA交響楽団の音楽監督としてのデビューを飾ることになった訳です。 今日の新聞El Nacionalの芸能面(escena)のトップは「Unos rulos estremecen Los Angeles」(巻き毛がロサンゼルスを震え上がらせる)として偉大なベネズエラの若手指揮者の米国デビューを絶賛しています。 DudamelとSBYOはAbureu博士と共に昨年12月に日本での公演も行っており、東京・広島で計3回行われた演奏会も大変な盛況であったとのこと。 今日の無料コンサートはハリウッドボウルで1万8千人の聴衆を前に行われるということで、LA市内にはスペイン語で「Bienvenido」(歓迎)や「Radiante Gustavo」(輝くグスタボ)などと書かれた横断幕や垂れ幕が随所に掲げられているとのこと。 過激な反米大統領とミスベネズエラだけが有名人かと思いきや、格調高い若手も育っており、指導方法さえ正しければ優秀な人材はどこでも育ちうるという良い見本、演奏会の模様を目にする機会があれば、是非じっくりご覧頂きたいものです。 http://www.laphil.com/gustavo/index.html
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