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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ベネズエラの言葉 Ducha(ドゥーチャ)=シャワー

2009年10月26日 今週もチャベス大統領のユニーク発言が世界的に有名になりつつあります。 曰く「貴重な水や電気の無駄遣いを避けるため、Ducha(シャワー)は一回三分まで」 。 「金持ちが使うジャグジーや泡風呂(Jabonera=ハボネラ)は資源の無駄に使っている」と批判し、「石鹸洗いに1分、シャンプーに1分、身体を流すのにあと1分あれば十分。ゆっくりお湯につかったり、歌を歌いながら風呂に入るなんて言語道断。 歯を磨くとき水を流しっぱなしにするのは止めよう」と閣議で演説し、各地で頻発する水と電気の供給不足に国民一丸となって対応するよう説得しています。 西洋風呂はバスタブにお湯を張って入っても、一人一人が湯の入れ替えをするので、猛烈な無駄であること、小生も前々から問題視していただけに、この演説自体は大いに共感できるものであると思います。 http://www.dailymotion.com/video/xawa44_la-ducha-comunista-de-chavez_news しかし、今週日本から来られたVIPをご案内して訪問した地方都市Barcelonaで24時間以上に亘る停電に遭遇、レストランでの夕食はろうそく(Vela=ベラ)の光で食べ、帰ったホテルは冷房も照明も無く、かろうじて使用可能だったDuchaも真っ暗な中では滑って危ないので、汗だくになりながら夜明けを待ってシャワーを浴びるという有様で、この国の社会主義が正しく実行されるには、まだまだ努力が必要であると感じた次第です。 Más de 24 horas sin luz vivieron varias localidades de Anzoátegui http://www.eluniversal.com/2009/10/24/eco_art_mas-de-24-horas-sin_1627278.shtml

今回の停電の原因はこの地域への送電システムのトラブルとのことですが、ベネズエラの電力は総需要の70%を世界第二の水力発電ダムGuri(グリ)に依存しており、このダムの20基の発電機の内8基が故障で止まっていることや、長年に亘るメインテナンス不足が、全国的な電力不足の根本的原因の一つになっている訳です。 Guri Raul Leoni Hidroelectric power station このダムの上流には世界自然遺産に認定されているCanaima(カナイマ)国立公園もあり、今週はサンケイ新聞Web版で紹介記事がアップされましたので、おまけに付けます。世界中の観光客が安心してこういう風景を見に来られる国にするよう、駐在員としてこれからも頑張ります。 http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/091023/art0910231734001-n1.htm

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