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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ベネズエラの言葉 demora(デモラ)=遅延  英:delay

2011年5月15日

今週は前半に国内出張、後半に国外への出張に行ったものの、毎回飛行機の遅延に見舞われ、大変な目に遭いました。


先ず、月曜日、早朝07:30発の国内線に乗るために05:00起きで空港に出かけたところ、いきなりフライトキャンセル。

11:30の便に振り替えてやる、と恩着せがましく言われ、従順に待ったものの、13:00を過ぎても当該の飛行機は現れず、「マラカイボで整備中」とのこと。

結局、空路を諦め、陸路で行こうとしたものの、行き先を変更してバルセロナからバレンシアへ。

こう書くと、スペイン旅行の話?と良く訊かれますが、どちらもベネズエラ国内の地名で、バルセロナはカラカスの東約300km、バレンシアは西200kmの歳です。南米中にはスペイン本国を模した地名が沢山ありますので、ご旅行の際はご注意下さい。


先々週ご紹介したNueva Yorkも、イギリス人が新Yorkと付けたものだし、日本でも札幌の手前に新広島がありますね。

で、バレンシアで一泊し、火曜は05:00に出発して陸路を500km東のバルセロナに向かって平均時速120km以上で飛ばしました。(飛行機の予約が満席で取れなかった為。)


かろうじて昼前にバルセロナに到着し、午後一杯かけて打合せを済ませ、バルセロナの空港からカラカスに帰ろうとしたものの、このフライトも3時間遅れ。カラカスに帰って来たのは22:00過ぎでした。


後半の出張はニューヨーク。かつては一日最低2便あったカラカス-ニューヨーク直行便は、今や週末だけの週2便。反米を唱える政権の所為か、この仕打ちは駐在員には非常に厳しいものになります。

直行で飛べば片道4時間半のところ、マイアミやアトランタ等を経由して飛ばねばならず、今回はマイアミ経由で、カラカス-マイアミが3時間、マイアミ-ニューヨークも3時間と、乗り換えを入れると正に一日仕事となります。


往路はほぼ順調に行ったものの、帰りの乗り換え地マイアミで、一旦乗った飛行機を降ろされ、別の飛行機に乗り換えて3時間遅れで漸く深夜にカラカスに戻りました。


飛行機の遅延はベネズエラの国内線だけでなく、米国の会社、特にアメリカンは非常に時間にルーズ、というのが小生の印象です。


今週は飛行機の遅延待ちだけで13時間以上を費やしたことになります。しかし、こうしたことに鈍感になれないと、ベネズエラでの生活は大変かも知れません。空港にあるフライト状況を知らせる掲示板、1時間以内の遅延はdemora(遅延)とは表示されません。何事も1時間の遅れは誤差の範囲内です。


そして漸く帰ってきたマイケティア(カラカス)国際空港、既に約一ヶ月近く空港に繋がる水道が故障しており、トイレの入り口に「No hay agua」の張り紙と、大きな水桶が置かれていますが、これを見ると「やっと帰ってきた」とヘンな安心感に包まれたのは、最早完全にベネズエラ化した証拠でしょう。

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