2011年1月14日
今週月曜、米国政府はベネズエラの駐マイアミ総領事を米墨間のサイバー攻撃の容疑者として国外追放処分にする、と発表しました。
これに抗議して昨日、チャベス大統領は国会でマイアミ領事館(el consulado en Miami)の閉鎖を宣言しました。今週は、ニカラグアのオルテガ大統領の再選就任式にイランのアフマニネジャド大統領と一緒に出席し、米国批判を展開したばかりで、またまた世界中のメディアが注目する一週間になりました。
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色々な事情でフロリダ州周辺諸州に在住するベネズエラ人は現在20万人も居ると言われ、彼らにとって領事館は米国での生活を保証する上で無くてはならない存在と言えます。一方、マイアミだけで2万人と言われるベネズエラの有権者は、この領事館閉鎖で投票ができなくなります。現政府反対派が主流を占めると言われる同地区の領事館閉鎖は、2月12日の反対派統一候補予備選だけでなく、10月7日の大統領選挙にも影響を与える訳で、今回の米国の総領事追放措置のタイミングの悪さを批判する声も多く聞かれます。
一方、今日はララ州バルキシメト市にあるサンタ・ロサ教会で毎年恒例の峡谷の聖母(la Divina Pastora)が市内に繰り出すお祭りが盛大に繰り広げられ、数百万の信者が街を練り歩き、ララ州のパトロン(Patrona del estado Lara)と言われ1736年以来続くと言われる儀式を盛り上げました。
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左:通常は教会に安置されている聖母と聖子像 右:これがこの様に担ぎ出され、
下:この様な大群衆の行進になる訳です。
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新年早々、また世界から注目を浴びる我がベネズエラ。本年もよろしくお付き合い願います。
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