2009年7月31日
今週は日本政府とベネズエラ政府との間で今後のエネルギー関連協議が行われ、将来の案件推進に向けた前進が見られた週でした。しかし、同時にチャベス大統領が隣国コロンビアとの外交関係凍結(Colombia al congelador, Ultima Noticias紙7月29日一面トップ)を発表、またまたややこしい状況になってきました。
コロンビアのUribe大統領が「コロンビアゲリラFarcから彼らがベネズエラから調達した簡易ロケット装置を押収した」と発表したことに過剰に反応して外交官の引き上げや、国境の封鎖、貿易の中止などを支持したものですが、実際には外交官の引き上げは行われたものの、国境の封鎖という事態には至っていない模様です。
何しろコロンビアとベネズエラとでは圧倒的にベネズエラの入超で、食糧や天然ガスなど、ベネズエラの生活に絶対不可欠な物資を大幅にコロンビアに依存しているため、簡単に貿易の中止などできる筈はありません。(今年前半6ヶ月でベネズエラからコロンビアへの輸出は56%減少、一方コロンビアからの輸入は3%しか減っていないのが現状。)
インフレの抑制が重要な政治課題である大統領にとって、物価の上昇に即結びつくリスクのあるこういった発言は厳に慎むべきところですが、どこの政治家も目先のパフォーマンスに捉われて大切なものを見失う危険を孕んでいるようです。
ちなみに冷凍庫(Freezer)はCongeladorで、冷蔵庫はNevera(ネベラ)或いは英語風にRefrigerador(レフリヘラドール)などと言います。
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