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ベネズエラの言葉 comicios (コミシオス)=選挙 英:Elections

  • 執筆者の写真: Kaz Suzurida
    Kaz Suzurida
  • 2010年4月24日
  • 読了時間: 2分

2010年4月24日

9月26日に開催される国会議員選挙(Comicios de la Asamblea Nacional)の予備選挙が今週末25日に行われます。

ベネズエラの国会は一院制で、167人の国会議員(Diputados)で構成され、現在はチャベス大統領が代表するPSUV(Partido Socialista Unido de Venezuela、ベネズエラ統一社会党)党員が139人と圧倒的多数を占めています。


これは2005年12月に行われた前回選挙で殆どの反体制派が選挙をボイコットした結果であり、明らかに異常なバランスであると言えます。従って与党の提案する法案はことごとく立法化され、過去5年の間にチャベス大統領の思うままの法律ばかりの国家になった訳です。


勿論、これは多数決という民主主義の大原則に則って生じた現象ですから、如何なる結果を生み出そうとも、こうした状況を許した反対派にも責任はある訳で、多くの反体制派市民はそのことを恥じているのが今の実情です。(日本の皆さんも同じような思いで現政権を見ているのでしょう。)

今回の予備選は9月の本選挙に向けた候補者を各党が絞り込む為のものでありますから、この結果が直ちに国政に反映される訳ではありません。


ただ、各党とも投票率がどれだけ高まるか?が本選挙の趨勢を左右するため、大掛かりな人員動員作戦を展開しているようです。今日土曜日のEl Universal紙一面では反対派が143人の候補に絞り込んだ、との記事が掲載されています。


一方、既にチャベス大統領以下の与党幹部は至る所で「全国民は愛国社会主義者たるべきであり、愛国者は全員投票に行くべし」との大号令を掛けています。


選挙の結果如何で、次の政治日程となる5月1日の賃金公告(法定最低賃金率の上げ幅公布)や、物価調整にも影響が出ますので、投票権の無い外国人としても趨勢は気になるところ。因みにEl Universal紙は2008年4月の小生着任当初は平日Bs.F1.50・日曜版Bs.F2.00でしたが、二年経った現在は平日Bs.F4.00・日曜版Bs.F5.00と二倍以上の値上がりを記録しています。年率30%の複利計算でも説明の付かないこうしたインフレに拍車が掛かる可能性も大いにあります。


また、今日の経済面には若年失業率が18.7%を記録(Mercado contraído provoca desempleo juvenil de 18,7%)として求人数の減少から失業率が過去最高レベルを更新していることを報じており、実際の失業者はもっと多いことや、こうした失業者が犯罪発生率の上昇にも大きな影響を与えていることは過去何度も書いてきた通りです。

 
 
 

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