2010年9月18日
日本で長かった猛暑が終わり、代わって豪雨に見舞われているというニュースを先週目にしましたが、ベネズエラでも雨季の終わりどころか、また豪雨の被害が増えてきています。
16日木曜日に発刊69周年を迎えたUltimas Noticias紙は、一面から三面までを使ってカラカス周辺の貧民街に於ける大雨の被害を伝えています。「La carretera vieja tiembla cada vez que cae un chaparron.(旧道は豪雨の度に揺れ動く)」
他の新聞やテレビのニュースでも伝えていますが、集中豪雨による地すべりで、完全倒壊した家屋は火曜日だけで5戸、その他にも基盤が傾いたり崩れかかった家屋は多数に上っており、まるで大地震の被災地のような有様をUltimas紙は写真入りで伝えていますが、何故かそのWeb版ではこの記事や写真の記載が見当たりません。
一方、今年に入って重量物積載車両の事故が昨年比100%増加しているという記事が同じ16日にEl Universal ni掲載され、話題となっています。この記事によると、48トン車(日本では考えられないコンテナ2連結の超大型トレーラー)がカラカス市内だけで毎日800車両走行しており、その35%が政府系の貨物車である。また、運転手の多くは経験未熟で、厳しい労働条件が接触や横転などの事故を多発させているというもの。
小生も昨年8月に取引先のあるバレンシアからの帰り道、高速走行中の連結トレーラーが突然進路変更してきた所為で路肩から追い出され、路側帯外の草地に墜落する交通事故に遭遇しました。幸い、運転手にも自分自身にもかすり傷程度の被害で済みましたが、乗っていた自動車は側面が大きく損傷し、一歩間違えると大事故に繋がっていた危険性もあり、以後、できるだけこうした大型車両には近付かない運転を頼んでいます。
今日土曜日のEl Universal朝刊一面にもバレンシア方面からカラカスに向かう長距離バスが高速道路から外れ、がけ下に転落する事故を起こし、4人が死亡、18人(Web版では23人)が怪我をするという記事が出ています。
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事故と言えば、日本でも報じられた墜落事故(17人死亡、34人救出)ですが、これを起こしたConviasa社は今週、この墜落を含め3件の事故を発生させ、昨日から1ヶ月以上の営業停止処分を受けることになりました。これによって唯でさえ混雑している空の便が益々込むことが予想され、国内出張も早めの予約が必要になると思われます。
来週末はいよいよ国会議員選挙。投票の方法を有権者に伝えるニュースが繰り返し放映されていますが、投票方法をテレビで見る限り、巷間噂される投票行動の政府による監視のリスクは無さそうです。こうした安心感を訴えながら、政府側も反対派も一人でも多くの有権者を投票所に向かわせるべく、積極的なPRが続いています。
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