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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ベネズエラの言葉 carpa(カルパ)=テント 英:tent

2011年1月9日

既に松は取れましたが、今年最初の「ベネズエラの言葉」ですので、改めてご挨拶します。Feliz año!!(新年おめでとうございます。)


さて、年末から年始にかけては1月5日に新スタートを切った国会と、この国会を骨抜きにしようとする守旧派との確執が激化していました。


既にお伝えした通り、昨年9月26日の選挙で、国会の勢力図は与党統一社会党は165議席中98議席と、安定多数とされる99議席に達しておらず、これまで大統領と議会が一致して推進してきた社会主義への変更プロセスが難しくなる、との予測から、大統領側は年末に慌しくルールの改定を行い、新議会を骨抜きとして発足させようとした訳ですが、マスコミのみならず、国民の間からもこうした強引な手法には疑問の声が多く上がっているようです。


しかし、日本でも、阿久根市や名古屋市での首長と議会の対立が多く報道されており、二元代表制の問題は、米国も含め今年のトレンドになるのかも知れません。


今日1月9日のEl Universal紙の一面トップ記事は、「Plan socialista refuerza el rentismo petrolero」(社会主義計画は石油依存を強化)として、原油価格の高騰に依存する経済政策を批判しています。為替レートが年末から一部切り上げとなり、これまで食糧や医薬品等の生活必需品の輸入に割り当てられた特別レートBsF.2.60/US$が、その他レートBsF.4.30/US$に収斂され、これがまたインフレを激化させるとの意見も出ています。


因みに大統領が就任した1999年のベネズエラ原油価格はバレル当りUS$16.04、2008年まではこれが右肩上がりで上昇し、US$86.49まで達し、その後のリーマンショックでUS$57.01まで下がったものの、1月7日には過去最高値に肉薄するUS$84.95まで回復したとのことで、原油輸出に大きく依存するベネズエラで、10年間で5倍に上がった原油価格にも拘らず、経済成長がこれに伴っていないことは、やはり大きな問題であり、今年の政策論争の柱になるでしょう。


また、年が明けてからも豪雨被害は続いており、12月に各省庁が役所の事務所を被災者の避難所に開放しただけでなく、市内にある飛行場La Carlotaに84張のテントが張られ、1500人の被災者が移動したとのことですが、計算上1張り約18人が居住することになるこのテント、見た目はそんなに大きくなさそうで、本当にこれが救済になっているのか、疑問を禁じえません。


実際には空港内の色々な建物が緊急の避難所に割り当てられている模様で、この事実を報じた1月3日の記事でも、「Instaladas 84 carpas para damnificados en La Carlota」(ラ カルロタ飛行場に84のテント導入)としつつ、「Vecinos temen que el gobierno retome la idea de construir viviendas en el lugar」(近隣住民は政府がなし崩しで近辺に住宅建設を推進するのではと恐れている)として、場当たり的な政府の対応に懸念を表明しています。

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今日、1月9日の新聞にも一面で豪雨難民のテント生活を写真入りで報じていますが、ラジカセが持ち込まれたテントの中は、体育館で雑魚寝を強いられる日本の避難所と比べると随分快適そうな印象を受けます。勿論、食事の配給やトイレの様子などは写っておらず、こうした生活がストレスに満ちていることは容易に想像されますが、政府としては明日から再開する学校の授業に被災者の子どもたちが通える体制作りに必死になっているというところでしょうか。

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豪雨の被害はブラジルにも広がっており、リオデジャネイロだけで35人の死者が発生したと伝えられています。1日に就任したジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)新大統領の手腕が早速試されることになりそうです。

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