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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ベネズエラの言葉 Carne(カルネ)=肉 英:Meat

2010年5月1日

今日5月1日はメーデーで殆どの商店や工場が休みになっています。

勿論、土曜日なので工場等は元々休みですが、通常土曜日でも必ず開いているスーパーやクリーニング店・新聞スタンドも今日は休業。一方で報道によると今週発表された軍人の一律40%昇給に抗議して、同じレベルの昇給を目指すデモ行進があちこちで行われる模様です。


その新聞も、今日は最大手El Universalが休刊、二番手El NacionalとUltimas Noticiasや地方紙等は発刊されているものの、肝心の新聞スタンドが休みなので、宅配や開いているパン屋での購入しか新聞入手の方法がありません。


パン屋で新聞、というのは日本では違和感があるでしょうが、ベネズエラではパン屋は必ずカフェを併設しており、近所の人達がコーヒーを飲みながら新聞を読んだり世間話をするという社交場として機能しており、地元情報を入手するにも重要な場所のひとつになっています。


今週前半はチャベス大統領がブラジルを訪問、10月の次期大統領選挙には出馬しないことが決まっているルラ大統領と会談を行い、自身のTwitterアカウントを開設したことを披露、自身にはまだ後継候補が居ないことを理由に、次の選挙(2012年末)にも三選目を目指して出馬する可能性を示唆しました。


更に後半にはボリビアのモラレス大統領の訪問を受け、盟友モラレス氏をチャベス氏の故郷Barinas州に作った開発センター(centro de desarrollo)を案内し、畜産の振興を共同で行おうとの合意文書に署名したと報じられました。


ベネズエラは食糧の70%を輸入する大貧農国ですが、大農場の接収や食品加工工場の相次ぐ国営化によって農業生産は更に低下しており、畜肉や牛乳など多くの畜農製品輸入に関し、ブラジル・アルゼンチンに支援を要請している模様です。


今日の新聞でも「牛肉価格安定の為、ブラジルから今週8,500頭の肉牛が輸入され、月間30,000頭になる」と報じられていますが、一方で電力供給制限による冷蔵能力の低下も懸念されており、また肉の価格を不当に吊り上げたとして15人の精肉業者が起訴されており、食の安定をめぐる動きも、給料問題と平行して今のベネズエラ政治の大きな課題となっています。


因みにレストランでもよく使われるCarne(カルネ)という単語、カルの部分を強く発音すると肉という意味ですが、ネを強く発音すると身分証明書という意味になりますので、ご注意下さい。

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