2009年3月29日
出張でテキサス州サンアントニオに来ていますが、「SALE」の札を掲げて安売りをしている店が目立ちます。特にデパートなどはかなり激しい値引きをして客の目を引こうというコーナーもあり、物価の高いベネズエラの感覚では、つい手が出てしまいがちになります。しかし、ここで気をつけなければならないのが消費税。テキサス州の税率は8.125%で、単価いくらという値札のものを買ったのに、意外と高いという感じになります。
一方我がベネズエラのIVA(impuesto al valor agregado、インプエスト アル バロール アグレガード=付加価値税)率は現在9%、これが来る4月1日から3%引き上げられ、12%になります。
原油価格の暴落はベネズエラ経済に漸く影響を与え始め(今までは選挙対策として大本営は事実の公表をしてこなかった)、今年の予算上の原油収入算出基礎単価を$60/バレルから$40に修正しました。次いで打ち出されたのがこの消費税率の改定、増税です。
政府は更に主に高級車に使用されるハイオクガソリンの値上げも検討しており、物価の上がる春を迎えます。
20年前に発生した大暴動は、当時行われていた特恵為替レートを撤廃し、急激なインフレとモノ不足が発生したところに、政府がガソリン価格値上げの発表をしたことから発生したもので、この暴動を取り締まる側にいたチャベス氏が、民衆に同情して起こしたのが92年のクーデターですから、今後の物価水準の動きからは目が離せない状況になりつつあります。
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