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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ブラジルの言葉  Retaliação(ヘタリアソン)=復讐・報復  英:retaliation  西:represalia

2015年8月15日

金曜の朝のテレビニュースは前夜サンパウロ周辺地区で発生した衝撃的な連続殺人事件のみを報じていました。当初20名が複数地域で連続して殺されたとするニュースでしたが、午後になって次の様な内容に変わってきました。

Retaliação policial é principal linha de investigação de chacina na Grande SP(大聖市での虐殺は警察による報復か)

📷 http://www1.folha.uol.com.br/cotidiano/2015/08/1668841-retaliacao-policial-e-principal-linha-de-investigacao-de-chacina-na-grande-sp.shtml?cmpid=newsfolha 今回の事件の被害者の多くは過去に犯罪歴が確認された人達で、先週の犯罪組織による市警察や軍警察関係者殺害事件への関与が疑われているとのこと。 単純に見ると、仲間を殺された報復を警察関係者が超法規的に行った、と言うことの様です。(事件は未だ捜査中ですから、正式なコメントではありません。) 犯罪組織と警察の戦い、と言うより市街で繰り広げられる戦争の様なものです。 今日は終戦記念日、日本でも70年前に終わった戦争を改めて振り返り、二度と戦争を起こさない為に何が必要なのか?という議論が活発に行われていました。 新聞各紙も政党や各国の反応を一斉に報じていますが、出色なのは毎日新聞の反省記事だと思います。曰く「戦意あおり暴走加担」 http://mainichi.jp/shimen/news/20150815ddm010040025000c.html?fm=mnm 事実を報道するのがマスコミの仕事、とは言うものの、モノの見方、見え方は角度や立場によって全く異なる訳で、これを如何に客観的に報じるか?と言うのは本当に難しいことです。 上に示したような残酷な写真の掲載は日本では行われません。ただ、人間の残虐性と言うのはこうした写真を観て「二度と繰り返してはならない」と感じるか「なるほど、この手があったか」と感じるか、これまた千差万別で、毎日が分析しているような「販売部数を伸ばすため」には残酷な映像が必要であるようで、これは80年代日本で発生した写真雑誌「FOCUS」「FRIDAY」「FLASH」の3F戦争のようにどんどんエログロがエスカレートする傾向を持っています。 戦争も、CGの使用で映画等の映像が益々リアルになる一方、現実感から遊離する方向に走っているようにも感じられ、大いに懸念されます。 15日を過ぎると戦争関連の報道も一気に影を潜め、また戦後が遠ざかってゆくことになる訳ですが、終戦から15年経って生まれた僕等の子供時代は、まだ街中の雑踏の中で手足を失った傷痍軍人がアコーディオンの悲しげな軍歌演奏の脇でお金を無心していました。自分自身が戦争を経験していない世代であることは間違いなく、それが故に反戦に対する説得力が経験者に比べると弱いのは否めませんが、戦争の悲惨さを垣間見た世代として反戦を訴え続ける義務を負っていると思います。 今回の犯罪組織と警察の報復合戦は、記事によると初めての事ではなく、サンパウロ周辺だけでも頻繁に発生していることであるようで、こうした復讐の繰り返しが憎しみの連鎖を生み出さないように、何とかならないか、と考えさせられるブラジルでの終戦記念日です。 因みにブラジルでは戦争が終わった1945年8月以降に「勝ち組」と「負け組」による日本人同士の抗争が発生、多くの方々が犠牲になった事実もあり、当地の日本人の方が戦争を如何に回避するか?をより真剣に考えて居られるようにも思います。 http://www.ndl.go.jp/brasil/s6/s6_1.html そう言えば、今週は米国のケリー国務長官がやはり米国国務長官として70年ぶりにキューバを訪問したことが報じられました。イデオロギーの違いから、別な意味でも憎しみを煽る傾向にあった南米の一部の国々で、米国とキューバの国交回復が関係正常化への大きな第一歩になることを期待してやみません。 ところで、今月は子供の希望を支援する企画がブラジルの主要局Globo visionで展開されています。 http://redeglobo.globo.com/criancaesperanca/# その名も「Criança Esperança(希望の子供)と名付けられた教育支援企画、R$7(約250円),R$20(700円),R$40(1400円)の三段階の寄付を募って全国の子供たちの教育の質を改善しようと呼び掛けています。 戦争は止めて教育の質向上を目指す、そんな国になってくれればと期待して、R$40の寄付に協力しました。

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