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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ブラジルの言葉  perdoado(ペルドアド)=赦された 英:forgiven 西:perdonado

2015年7月11日

今週はローマ法王フランシスコがエクアドル・ボリビア・パラグアイの南米三カ国を訪問、各地で

熱狂的な歓迎を受けました。


エクアドルとパラグアイは、ベネズエラと共に過激な左派思想が主流となっている地域ですが、今回の訪問で法王は敢えて南米の貧しい国々を選んでおり、カトリック離れが生じているこれらの国々で、地域の実態に即した説教を行った様です。


日本でも安保法制を巡る激論が戦わされており、その中で与党議員がマスコミを批判し、言論統制との反論を受けていますが、エクアドルはコレア大統領によって、ベネズエラに次いで厳しい言論統制敷かれているとされており、この事態を法王が批判するかどうか?が注目されていました。


しかし、今回の訪問では、政治体制を批判するような発言は意図的に行われなかった模様です。

また、先住民族出身のモラレス大統領が治めるボリビアでは法王の到着早々にモラレス大統領から共産主義の象徴である鎌とハンマーの十字が贈られたものの、その後行われたミサで、資本主義的物質至上主義を批判し、現在は社会構造が大きく変化して来ているが、物欲にとらわれない質素な生活をおくるように、と説かれました。


以前、ブラジルの宗教について書いた際に、伝統的カトリックから新興宗教に移る人が増えていると書きましたが、総人口に占めるカトリック人口の比率は今でも非常に高い南米各国では、ローマ法王の存在は極めて大きなもので、今回の各国訪問のニュースの扱いも、常にトップ記事になっています。

📷 Em discurso anticapitalista, Francisco prega "mudança de estruturas"

http://www1.folha.uol.com.br/mundo/2015/07/1653938-em-discurso-anticapitalista-francisco-prega-mudanca-de-estruturas.shtml?cmpid=newsfolha 更にボリビアで最も危険とされる刑務所に慰問に訪れ、受刑者やその家族たちと共に罪の赦しを乞うミサを執り行いました。 Sou 'um homem perdoado' diz Papa Francisco a presos bolivianos (「私も赦されたものの一人」とフランシスコ法王が受刑者達に語る) http://g1.globo.com/mundo/noticia/2015/07/sou-um-homem-perdoado-diz-papa-francisco-a-presos-bolivianos.html 今回の訪問国に限らず、南米諸地域では15世紀の新大陸ブームの際にカトリック教会が原住民に改宗を 強制、これに逆らう人たちは虐殺して、地域によっては全滅させられたことは事実であり、今回の訪問で法王は過去の虐殺の罪にも触れて、赦しを乞うとの発言もしています。 これは戦後70年談話で揉めている日本政府にも参考になる発言ではないか、とも思えます。 アルゼンチンでの司祭時代から社会的弱者層への献身的な社会奉仕で知られる同法王の話には説得力があり、物質中心の資本主義を批判する今回のコメントも今後の社会構造の変化へのキッカケになるなら良いのでは、と無宗教の小生にも賛同できる内容です。

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