2015年5月17日
ポルトガル語の面白い表現方法の一つとして、語尾にão(オン)を付けることで、「大きな」と言う意味を表すことになる、と言うのがあります。
通常、市場と言えばmercado(メルカード)ですが、サンパウロ旧市街には巨大な市場と言う意味の「Mercadão」と呼ばれる名所があります。
1933年にサンパウロ中央市場として開設されたこの施設、外観の立派さから、中が食品市場であるとは想像しにくいのですが、一歩中に入ると、そこは南米と言うより、パリやマドリードの様な雰囲気を漂わせる活気あふれる生鮮市場であって、訪れる人達の目と胃袋を楽しませてくれます。
📷 市場として建設された建物には見えない立派な外観。
📷 内部は12,600㎡の巨大な市場。小さな店舗300店の集合体。
ここでは精肉や鮮魚、果物の他に、チーズ・ハム・惣菜なども売られていて、果物屋や乾物屋では目の前で切り取った南国のフルーツや珍しいナッツ類をふるまってくれて、外国人観光客も大勢来ていますが、何故か日本人は殆ど見かけない穴場スポットになっています。
名物は巨大市場に相応しい、巨大サンドイッチMortadella(モルタデーラ)。ボローニャソーセージのスライスが大量に挟まっていて、一人では食べきれないデカさ。
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それから、サンパウロの露天市場でも最も人気の高いブラジルのファストフードPastel(パステウ)。
これまた、露天版の4倍くらいのボリュームと値段ですから、一人で両方試すのは絶対に無理。
是非仲間を誘って出向いてみて下さい。
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もっと色々な写真は以下のURLからどうぞ。
この巨大市場、先週、治安が悪いとご紹介した25 de Março地区にありますので、お出かけの際は派手な格好を避けて貴重品も持たずにどうぞ。
一方、この巨大市場のライバルとして、新しい設備が出来たことを今日のFolha de SP紙が伝えています。
既に北米主要都市や日本で店舗を展開するイタリア食材専門店舗のEataliaがサンパウロに進出した、というニュースです。
店舗の総面積は4,500㎡、メルカドンの三分の一と言うことになりますが、それでも十二分にデカい筈。
記事についている写真特集でも、その大きさは容易に想像できます。
相当大きく感じるUNIQLOニューヨーク店が1,000坪=3,300㎡だそうですから、それよりデカい!
前回お知らせした、会社隣の新しいショッピングセンターは、今までに出来ている巨大ショッピングとあまり変わり映えのしない内容なので、あまり集客は出来ないだろう、と想像しますが、食の天国イタリアにテーマを絞ったイータリアは、行ってみたい気持ちにさせます。
サンパウロは地元っ子に言わせると世界一ピザが美味い街なのだそうで、この新店舗にも色々なピザが販売されているとのこと。
食をテーマにしたミラノ万博も開催されていますし、ブラジルで日本料理と並んで人気のイタリア料理、寒くなるこれからの季節でも、益々ホットになって行きそうな気配です。
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