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ブラジルの言葉  imóveis(イモヴェイス)=不動産 英:real estate 西:propiedad

執筆者の写真: Kaz SuzuridaKaz Suzurida

2015年9月5日

経済低迷のニュースが続くブラジルですが、主要経済指標である不動産の相場が下がり始めたことが遂に報じられました。

Preços dos imóveis têm primeira queda nominal desde 2009 (不動産価格、2009年以降初の下落)

これはお馴染み無料新聞Metro紙の記事ですが、記事によると、7月から8月にかけて不動産相場が過去6年間で初めて下落した、という事です。

日本と違ってインフレベースのブラジルに於いては、物価上昇率との比較において不動産相場の上昇が低かったことはこれまでも認められたものの、8月は前月対比0.01%と極めて小幅ながらも下げ相場に入ったことが象徴的で、ニュースとして大きく取り上げられたものです。

GloboTVでも映像を含めて取り上げて、サンパウロでの空き家看板の増加を報じています。

具体的には主要20都市の平均で0.01%の下げながら、ブラジルで最も不動産相場の高いリオデジャネイロで下がり、また主要都市であるブラジリア・ベロホリゾンテ・クリチバといった大都市で0.2~0.3%の下げ相場となり、これが全国平均を押し下げる要因になった模様です。

ペルー駐在時に住んでいた賃貸アパートで、我々の後に入居したのがサンパウロから来たブラジル人夫妻で、6月に次男の高校卒業式に出席のためにリマに行った際にアパートの隣人夫妻に紹介されて交友関係が出来たのですが、このブラジル人の奥さんが今般サンパウロに一時帰国し、空き家となっているアパートを貸に出す段取りをすると言うので、家内もお手伝い方々物件を見せてもらいました。

イメージとしては今我々が住んでいるアパートと遜色ないモノであったようで、家内は拙宅と同程度の家賃を不動産屋に提示するものと想像していたものの、この友人は既に不動産不況のことを熟知していて、昨年小生が家探しをしていた頃であれば付けられた家賃を大幅に下回る額で、不動産屋に提示をした模様です。


世界ではシリア難民のニュースで持ち切りの感があった今週ですが、ブラジルでは不動産の空きが問題として顕在化したという皮肉な相対を示しています。

ただ、ブラジルでも2010年1月の大地震で壊滅的打撃を受けたハイチの難民を大量に受け入れていてこの難民とブラジル人貧民層との間での軋轢も激化しており、住む場所と仕事を巡る紛争は当地でも大きな問題として取り上げられるようになっています。

ところで、次の月曜日9月7日はブラジルの独立記念日。1822年にポルトガルからの独立を果たしたと言うことで、この日が祝日となっています。


しかし、7月28日の独立記念日を祝うために7月初めから約1カ月間お祭り騒ぎをしていたペルーや、7月5日の独立宣言記念日の他にも色々な独立関連の日を祝ってきたベネズエラと比べると、街の様子は至って平穏で、正直なところ、カレンダーの日付の色が違うことに気付く今週まで、この日が独立記念日であることに気付かなかったほど、周囲にお祭りムードは全くなく、今日出掛けた買い物先でもハロウィーンの飾り付けが始まっている他に、何ら目立った飾り物が観られなかったのは全くの拍子抜けでした。

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