2015年2月27日
10月19日に始まった夏時間が、先週の土曜2月21日に終わりました。
今年は、雨不足によるエネルギー危機に対応する為に、夏時間の延長を、という声もあったものの、結果的には例年通り、4か月で終了となった訳です。
では、その境目の時間帯に何が起こるのか?興味を持って土曜の深夜に携帯電話やパソコンの時計をじっと見ていました。深夜23:59の次に、また23:00に戻る現象を確認しましたが、当たり前と言えば当たり前ですね。しかし、これまでの駐在場所では無かった慣習なので、一人で悦に入っていた次第です。
で、この夏時間の効果を分析した記事を見つけました。
Horário de verão acaba neste sábado; economia de energia foi de 0,5%
(夏時間土曜に修了。エネルギー削減効果は0.5%)
日本でも終戦後(今から70年も前になるのですね)にサマータイムの導入が検討されたと子供の頃に習いましたが、結局時間を改定する手間暇が膨大である、との事で導入はされなかったと記憶しています。
実際、分刻みで鉄道を運行している日本では、ダイヤの書き換えだけでも大変でしょうし、狭い面積なのに札幌と那覇で日の出時刻が50分、日の入りの時刻が1時間10分も違う日本では、違和感があったことは当然でしょう。(当時は沖縄は米国領でしたが。)
日本の約22倍の面積で、東西南北に広がるブラジルには26の州が5つのタイムゾーンで仕切られています。
📷
このうち、赤道に近く年間変動の少ない北部16州を除いた南部諸州で夏時間が導入されていた訳です。東のサルバドール市(バイア州)と西端(ペルー国境)のリオブランコ市(アクレ州)とは4,000㎞以上の距離で隔たれていますが、国内タイムゾーンのお蔭で、日の出・日の入りの時刻はほぼ同じ、となっています。
今回は時計が1時間遅れたので、朝すこしユックリ起きられるようになって、金曜日に徹夜でサンバ優勝パレードを観に行った身には、有難いタイミングでの時間変更でした。
さて、この夏は水不足が懸念されていましたが、2月単月では降雨は極端に多くなっていて、サンパウロ市内の一部地域では頻繁に冠水が発生、水溜りが引かずに蚊が大量発生してデング熱が563症例と昨年比163%も増加しています。
また、今週も水曜に降った大雨で各地で交通機関がストップし、特に長時間にわたって運休した地下鉄の行内では暴動や略奪が発生したとテレビで報じていました。
頭に来ると直ぐに公共の器物を破損したり火をつける短気な気質は貧民街で特に顕著に見られます。ブラジルで最も欠けているのは公共道徳に関する教育の強化。
サンパウロ州の運転マナーは南米で一番良いと断言できますが、その同じ州内で頻繁にバスへの放火や銀行襲撃が起こるのは許されないこと。時間をかけてでも、シッカリと教育を行って欲しいものです。
今週はこれから日本に向かいます。25時間連続で飛行機の中なので、早めにお送りします。
Комментарии