2014年8月24日
ブラジルの面積は世界で五番目に大きい、と先週書きましたが、その大きさの為に、道路や鉄道などの
輸送インフラの整備は日本や欧米等の先進諸国と比べると、まだまだ劣後しています。
元々、ブラジル経済は15世紀に北部沿岸部で始まったサトウキビ栽培、次にサンパウロ・リオ周辺で
盛んになったコーヒー栽培、20世紀になって開発されたアマゾン水域でのゴム採取等の農産物を中心に成長してきたことから、内陸部への鉄道などの巨額の資金を投じるインフラの開発が疎かになっていたものと考えられます。
一方、最近50年以内に開発が行われた鉱物資源やセラード開発によって大量に収穫されるようになった穀物等、かさばる商品の運搬に利用が進んだのがhidrovia Tietê-Paraná(チエテーパラナ水路)と言われる運河です。
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この水路、年間600万トン近い穀物や鉱物等の貨物を輸送していて、これを2020年までに1400万トンまで扱えるように拡張工事が行われる予定ですが、今年は降雨不足の為に水位が低下して水路の運行を停止、今年1-7月の累計運輸量は僅か50万トンに留まっているとのことです。
ところで、今朝は珍しく日本からの映像に釘付けになっていました。
それは女子バレーボール世界選手権の決勝戦、日本対ブラジルの試合です。
毎週日曜朝は7時台に中小企業の活動を報じるPequenas Empresas, Grandes Negócios(小さな会社、大きな仕事)と言う番組を観て、8時台にブラジル版「明るい農村」こと、「Rural」(田舎)を観てブラジル農業の巨大さを視覚的に学ぶことを習慣としていますが、今日はスポーツイベントの特番で
いつもとは全く異なる朝を迎えました。
既に、日本の皆さんもご存じのとおり、試合はセットカウント3-0で日本の完敗でしたが、最終セットは25-25まで粘って意地を見せてくれました。
驚いたのはブラジル選手の身長。主砲Thaisa選手はなんと196cm。最優秀選手に選ばれたSheilla
選手も185cm。小生が中学・高校の頃にやっていたバレーボールは15点制で、ミュンヘンで活躍
した大古・森田・横田でもこんなにデカくなかったし、サーブも嶋岡のドライブサーブなんていうのが
流行っていましたが、今や女子でもアタックの様にジャンプしてサーブするご時世。スポーツも色々進化していますが、バレーボールが最も変化したように思いました。
また、ブラジル選手、詳しく調べてみると、なんとグラビアにも多々登場しているアイドルであることが判明。ご興味のある方は以下のサイトにどうぞ。
ペルーでは元選手の監督Natalia Malagaがマスコミに頻繁に登場(口の悪さで有名)、男のサッカー
女のバレーということで人気を引っ張っていましたが、ブラジルでも同様にバレーボールは女性に人気の競技の様です。
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水路再開の為には雨が必要で、今年の雨期は10月頃と予報されています。
何度も報じていますが、10月は大統領選挙の月。現職(ジルマ)も有力対抗馬(シルバ)も女性、
サッカーは負けたけど、バレーは優勝ということで、ブラジルでは政治もスポーツも女性優位が続き
そうです。
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