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  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ブラジルの言葉 falso(ファルソ)=不正確な、偽の 英:fake  西:falso

2015年5月30日

今週末は次男の卒業式に出席する為、ほぼ一年振りにリマに来ています。 今日のリマは今の処良く晴れていて、でも風は涼しくて快適な気候と言えます。 昨日は到着して直ぐに会社の事務所に出向き、一年がかりで処理されたペルーでの給与所得に関する調整の為に弁理士事務所に行ってパスポートの再登録をしてきました。 そこで、年に一度の避難訓練に遭遇。 1970年の5月31日日曜の午後3時に大地震が発生したことから、毎年この日に市を挙げての訓練が同じ午後三時から行われるもので、今年は31日が日曜なので金曜日に繰り上げられたとのこと。 http://limalaunica.blogspot.com/2010/06/el-terremoto-de-1970-69-mil-muertos.html ホテルから事務所に行く途中にシネコンがあって、そこで大宣伝されていた新作映画が「Terremoto」(地震) http://www.imdb.com/title/tt2126355/?ref_=nm_flmg_act_9 なにやら地震付いているいるな、と思っていたら、今度は日本で地震が頻発しているとのこと。日本の皆様、くれぐれもお気を付け下さい。(斯く言う自分も地震のリスクの高いリマに来ている訳ですが。) そう言えば、地震予知連絡会がマスコミで論じられている災害予測は不正確で無責任と批判していました。

で、今週の言葉、「不正確」は久々に無料新聞Metroから興味深い記事から御紹介します。

先ずは、身分証明書がR$500(約2万円)で購入可能だと言う話。 http://issuu.com/metro_brazil/docs/20150526_br_metro-sao-paulo/3?e=0

サンパウロの旧市街セントロ地区に行くと、未成年の身分証明書の誕生日を書き換えて、アルコールが買えるようにする為の偽造身分証明書を売っている業者が横行しているというモノ。

ブラジルでもペルーでも、何故か自国民用と外国人用の身分証明書が違うモノで、外国人用はプラスチックカードであるのに、自国民用はペラペラの紙で、特にブラジル人の証明書はビニールの入れ物に入れていないと簡単に破れてしまいそうな代物。(ペルーはパウチしてました。ベネズエラは自国民も外国人も同じスタイル。)

確かにこれなら偽造は簡単な様です。(というか、皆ビニルケースに入れているので、普通にカラーコピーでも誤魔化せそうですが)

これに二万円出す価値があるのかどうか?そこまでして酒を買いたいのか?色々疑問は湧いてきますが、需要があるから商売になるのだから、相応の量が出回っているのでしょう。

そう言えば、2月のカーニバルでダフ屋から掴まされたチケットも精巧に出来た偽物でした。

一方、ブラジルの特徴的なのは、自国民用ペラペラ版も外国人用プラスチックカードも、サイズがデカくて普通の財布に収まらないこと。ベネズエラでもペルーでも、身分証明書はクレジットカード同等か、少し小さ目なくらいでしたが、流石大国、身分証明書も大きくて、携帯するには不便です。


ただ、ベネズエラでは国内線でも飛行機に乗るときに本物の身分証明書の提示を求められて、コピーだと載せて貰えなかったのですが、ブラジルではこういう事にはとんと無頓着。顔写真とローマ字記載の本名が判れば何でもOK。ペルーの身分証は最終出国の際に返納が義務付けられているので持っていませんが、ブラジル国内では殆どの場合、期限の切れたベネズエラの身分証で飛行機に乗れるのは便利。

外国から入ってくるときに機内で配られる税関用の申告書も、殆どの場合回収されません。


日本でもマイナンバーが導入されると、こういうカードを持ち歩くようになるのでしょうが、サイズだけはクレジットカード以内に収めて欲しいものです。また、日本の身分証は細心の技術を盛り込んで偽造不可能であるようになることも期待します。

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