2015年11月28日
一週間前のニュースによると、10月の経済指標がいろいろ発表されて、失業率が7.9%に上昇したとのこと。
この記事に出ている過去1年のグラフによると、昨年12月には4.3%だった数字は今年に入って毎月右肩上がりに上昇し、8%目前の状況になっています。 http://www1.folha.uol.com.br/mercado/2015/11/1708377-desemprego-vai-a-79-em-setembro-nas-grandes-cidades-diz-ibge.shtml?cmpid=bnfolha その割に昨日27日のブラックフライデーの宣伝は凄かったです。 木曜の夕方は街頭で無料新聞各紙の宣伝号外が配られ、ExtraやCarrefourといった流通大手がこぞって大宣伝を打って買い物客の引っ張り込みをしていました。テレビやラジオもブラックフライデーの宣伝一色。 ここの処物販の方も大幅に減っていて、昨年比2割減の自動車や3割以上減っている不動産・家具等は大変な様子。服飾やレストランの売り上げも相当落ち込んでいます。従って、安売り開始の号令となるブラックフライデーで客足を取り戻そうと、お店の店先もBlack Fridayオンパレードです。「ん?ここは米国??」と思ってしまうほど。 ブラジルには感謝祭は無いのですが、先のハロウィーンも含め、商品を売るキッカケを増やしたい流通業者にとっては、この機会を逃してはならず、と米国で始まったこの行事も他の南米諸国同様に年末商戦の開始の日として定着してきている様で、各地の商業施設は大変なにぎわいを見せた様です。 http://fotografia.folha.uol.com.br/galerias/40281-black-friday-atrai-consumidor-de-sao-paulo-a-nova-york また、最近では携帯電話やインターネットでの購買も盛んにおこなわれていて、ネットショッピングでも盛んに宣伝が行われていました。 今週は偶々ペルー燐鉱石のサンプルが完成、10kg以上の砂状のモノをどうやって運んでくるか?(ブラジルはサンプルであっても輸入手続きが超煩雑)とか、どうやって見栄えの良い小分けサンプルに仕立てるか?色々と職場の仲間に相談していたら、サンブル瓶はネットで買うのが一番便利、との結論に至り、早速ブラジルでの初ネット購入に踏み切りました。 使ったサイトはMercado Livre、直訳するとフリーマーケット・自由市場なので、使い古しの商品を打っているサイトなのかと思いきや、日本のアマゾンの様な何でも手に入るネット販売のサイト。 http://www.mercadolivre.com.br/ 1999年にアルゼンチンで発足したというこのサイトはブラジルの人にとって今や欠かせない買い物手段になっている様です。(本当はLibreと言うスペルが、ブラジルではLivreになります。) 勿論、アマゾン・ブラジルもあって(当たり前?)、電子書籍リーダーのキンドルは日本の値段より安く売られています。 http://www.amazon.com.br/b/ref=gw_dh_kndl_bf2015?_encoding=UTF8&node=8021048011&pf_rd_m=A1ZZFT5FULY4LN&pf_rd_s=desktop-hero-kindle-A&pf_rd_r=16CGBHYVDB418ZVN5B26&pf_rd_t=36701&pf_rd_p=2302180542&pf_rd_i=desktop http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00QJDQM9U/?ref=spks_0_0_234218149&qid=1448716403&pf_rd_p=234218149&pf_rd_m=A1VC38T7YXB528&pf_rd_t=301&pf_rd_s=desktop-auto-sparkle&pf_rd_r=1QXAG96S9QYWZ9896885&pf_rd_i=%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB 電気製品は押しなべて非常に割高なブラジルでのアマゾンの攻勢、ビックリポンや! ただ、現在入手可能なのは一番廉価なKindleと中級機種のKindle Whiteのみ。カラーのFireは売られていません。映画や音楽が利用できるFireは著作権が確立されておらず、販売出来ない様です。 で、話をMercado Livreに戻しますが、先週、携帯電話にクレジットカードの使用通知が届いて、こちらのカードが不正に使用されたことが判って、銀行にクレーム、ネットでの購入が出来なくなったばかり。 どうやって決済しようか?と思ったのですが、カードが無くても決済画面で銀行振り込みの用紙が画面に出てきて、この用紙に記載された47桁の番号を打ち込むと、自動的に支払いが出来る仕組みで、案外簡単に決済が完了しました。 南米でのクレジットカードの使用はスキミング(不正読み取り)のリスクが高く、一流の店やホテルでも被害に遭うことがありますので、出来るだけICチップの埋め込まれたカードを使うようにするべき(4桁の暗証番号をお忘れなく!)ですが、磁気カードしかお持ちでない場合は目の前で読み取る機械を備えた処で使うようにして下さい。 失業が増えて治安の悪化が益々心配なブラジル。一方で現金の持ち歩きも危険なので、何でもクレジットカード決済にしていますが、カードの利用結果は毎日銀行のサイトでチェックしないと大変な目に遭いかねません。 また、便利で安全なネット販売が増えてくると、日本でも言われているように実店舗での販売が減って益々失業率が上がる懸念もあります。本格化するネット社会で如何に職を失わずに生き残るか?も真剣に考えさせられた一週間。ブラックフライデー商戦が市況下落ブラックマンデーの引き金にならないよう、色々考える週末です。
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