top of page
  • 執筆者の写真Kaz Suzurida

ブラジルの言葉  Cartão(カルトン)=カード 英:card 西:tarjeta

2015年8月23日

今週は夏休みで米国とカナダを訪問中です。で、気になる言葉は出発前の先週のネタではありますが、今週も関連のニュースが流れました。 何が気になったか?というと、隣国ペルーでクレジットカード(Cartão de Credito)の支払不履行率が以前高い水準である、というニュース。 ◆主要銀行各社 クレジットカードの支払不履行率6月は4.26% 依然高い水準(C-B2)

今年6月期のクレジットカード支払不履行率は4.26%、3月期比較で0.2%上昇、銀行筋は雇用の減退が顧客の支払能力に影響と分析。カード総数の81%を発行している4大銀行のうち、SCOTIABANKでは3月期比較で不履行率が1.57%増加し6.38%に。4行以外ではファイナンス銀行(6.53%)、アステカ銀行(14.1%)、CENCOSUD銀行(5.33%)で同率が目立って上昇した。一方、不履行率が減少したのはBBVAコンチネンタル銀行1行のみ(2.53%)。

不履行率が高い、ということは、それだけおカネを使って返せない人が多い、という単純な話なのですが、ペルーの数字は4.26%で、ペルーの人口が2900万人ですから、単純計算すると4.26%は123万人が対象になるように思えます。しかし、全人口が債務を追っている訳ではありませんから、実際にはもっと少ない勘定です。一方、同じ時期にブラジルで流されたニュースは以下のようなモノ。

債務不履者が5640万人に=安易なカード使用に警鐘

2015年8月11日

 銀行業務集中サービス会社セラーザ・エクスペリアン社(以下、セ社)が6月末現在でまとめたデータによると、伯国の債務不履行者は労働力人口の3分の1にあたる5640万人で、債務総額は2430億レアルに上ると10日付フォーリャ紙が報じた。  半年毎の債務不履行者数は12年6月の統計開始以来最大で、昨年同期より230万人増えた。  セ社が1274人の消費者に聞いた結果、64%は失業や生活コスト上昇でやりくりが苦しくなったというが、債務が増えるに任せる人や自己破産に頼る人も相当数いる。クレジットカードの請求は一部だけ払う人は13・7%、そのまま消費を続け、債務の支払い放棄という人も6・99%いた。失業率と利子上昇で債務不履行者は今後も増える見込みだ。  金融業者は平均60日間、消費者と債務支払いを交渉後、消費者に支払い滞納通知を送信するようにセ社に依頼するが、それでも支払わないとブラックリストに名前が載る。ネット上で借金の再交渉を試みる消費者も増えており、今年前半も960万人が無料でブラックリストから名前を消すサイトにアクセスした。

これ、凄くないですか? ベネズエラで駐在していた時に、コロンビアでも商売をしているベネズエラの取引先から聞いた話で、「支払代金の不払い率は圧倒的にコロンビアが高いので注意が必要」というモノでした。

ブラジルの人口は約2億人、その四分の一以上が債務不履行なんですか!?

同じカードの利用に関して、半年前にブラジルで報じられていたのは以下のニュース。

クレジットカード利用増加=インフレと支出抑制不能で

2015年3月17日

 12カ月間の累積インフレが年8%に及ぶ中、支出のコントロールが出来ないまま、クレジットカードでの買い物を繰り返し、債務不履行に陥る消費者が増えている。  16日付エスタード紙によると、年334%という返済利息にも関わらず、クレジットカード利用者は増えており、1月は同カードにより290億レが動いた。特別小切手の返済利息は208・7%、個人融資の利息は107・4%だから、同カードの金利はダントツだが、背に腹はかえられぬ消費者が容易に手を出せるのもこのカードで、1月の利用金額は昨年同月比で8%増えた。  だが、容易に手が出せる分、返済に困る例も多く、負債を抱える家庭の70%はクレジットカードの返済が遅れており、3カ月以上返済が遅れる債務不履行は39%に上るという。返済を分割するのは一案だが、その場合も106・7%の利息を覚悟する必要がある。

さらに一年遡って昨年8月のニュースは、以下の様に報じています。

クレジット拡大策再び=景気刺激に250億レ?=債務不履行増加の最中に

2014年8月22日

 ギド・マンテガ財相が20日、景気刺激のための新しいクレジット拡大策を発表した。中央銀行とも連携しての新政策は車や家屋といった高額な耐久財の購入を容易にするためのもので、市場からはその効果を疑問視する声も出ていると21日付伯字紙が報じた。  財務省が販売拡大を狙う車や家屋は近年の経済成長を支えてきた主要項目の一つだが、経済の減速化という言葉が聞こえ始めて以降、売上も伸び悩み、過剰在庫や生産調整が雇用の落ち込みにも繋がってきている。  今年の国内総生産(GDP)の成長予想は1%以下、第2四半期はマイナス成長の可能性ありといったネガティヴな情報が飛び交う中、政府の経済スタッフが導入を決めたのは、民間銀行から中央銀行への供託金の割合を縮小し、ローンでの車購入のための融資額を拡大した銀行にボーナスを出すなどして、250億レアルのクレジットを生み出すという方策だ。  民間銀行からの供託金100億レアルが市場に還元されれば、民間銀行は消費者への融資枠を拡大したり、銀行間の取引を増額したりする事が可能となる。  また、消費者に融資した金額が回収不能となった時のための保証として取り分けておく額を融資額の75%に縮小し、銀行が動かせる資金を増やすと共に、分割払いの回数は60回までという枠を撤回。車の購入を希望する顧客への融資額を20%以上増やした銀行にはボーナスを支給し、公務員への融資のための保証額を融資額の75%から50%に縮小するなどの措置もとられる。  だが、中央銀行が約1カ月前に発表した450億レアルを市場に注入するという措置は金融市場を刺激するには至っておらず、今回のクレジット拡大策も短期的な効果は薄いとの見方が多い。  クレジット拡大の効果が出ない原因の一つは国民の多くが負債を抱えている事で、8月に入ってからも、聖州で債務を抱える家庭は51%とか、7月の債務不履行は4%増えたといった報道が流れた。また、21日付各紙サイトには、債務の返済が3カ月以上遅れている債務不履行者は史上最高の5700万人で、18歳以上の消費者1億4400万人の約40%に達したとの記事も出た。  18日付エスタード紙には、インフレ分を差し引いた正規雇用者の所得はローンなどの融資返済額の増加率と同程度の伸び(13年6月は所得が3・6%で返済額が3・5%)で、新たな融資を組んだり消費を拡大したりする余裕がなくなっているとの記事も掲載されており、国内消費に支えられた形の経済成長は困難な状況といえる。

しかもその後出てきた今年の話題は売り上げ不振を伝えるこのニュース。

父の日商戦=売上額は6年間で最悪=購買力低下などを反映し

2015年8月12日 New!

 父の日とその直前1週間の小売店の売上げが大きく落ち込み、下半期の景気の先行きに不安感が広がっていると11日付伯字紙が報じた。  SPCブラジルと全国商店主連合によると、分割払いの売上げは昨年比11・21%減で、5・09%減だった昨年の倍以上となった。統計開始の10年比でも2・1%減で、縮小幅は最大だ。  セラザ・エスペリアンは、現金購入と分割購入の総計は昨年比5・1%減と発表。父の日商戦の売上げがマイナスとなったのは初めてだという。  ボア・ヴィスタ・セルヴィッソスによれば、今年の売上げは昨年比0・8%減にとどまった。  縮小したのは売上額だけではなく、父の日の前14日間に店頭を回った顧客の数は、昨年同期より11・7%減少した。  今年の小売販売は、恋人の日の1・2%増以外は、母の日2・6%減、パスコアも昨年並みと振るわず、景気の落ち込みや失業者増加などで購買力が落ちている事を反映しているが、上半期より売上げが伸びる下半期の父の日の売上げが11%余りも縮小した事で、関係者の間で先行き不安感がより高まっている。

実はペルーでも、昨年は以下の様にクレジットカードの利用を促進する努力が報じられていました。

◆銀行協会(ASBANC) クレジットカード利用拡大に向け一般販売税(IGV)2%低減検討(G-22,C-B3,R-14,P-6)

クレジットカード利用拡大に向け、銀行業界と政府はカード利用者に対し一般販売税(IGV)を2%程度低減する提案を検討している。適用範囲はデビットカードや携帯電話を利用した電子マネー決済にも拡大される見込み。同提案はキャッシュレスによる支払の安全性と、インフォーマルな金銭取引の可視化を通じた経済強化が目的。ウルグアイやアルゼンチンでは同様の制度導入によりカードの利用が年間10%~20%増加した。

で、ブラジルではこんなニュースも報じられ、個人の懐事情が益々悪化していることを物語っています。

ブラジルの小切手不渡り率が6年ぶりの高水準、景気低迷などで

[サンパウロ 18日 ロイター] - ブラジルの信用調査会社セラサ・エクスペリアンが18日に発表した今年1─7月の小切手不渡り率(振出小切手に占める不渡小切手の比率)は2.29%と6年ぶりの高水準に達した。昨年の同期間は2.11%だった。

同調査会社によれば、借り入れコストの増加、10年超ぶりとなるインフレ率の急上昇、景気低迷などが背景にあるという。

エコノミストらは、今年のブラジルの経済成長が20年超ぶりに大幅に縮小するとみている。インフレの加速と雇用喪失の増大が家計の重しになっており、消費者の債務返済能力にも影響を及ぼす可能性がある。

にも拘らず、今週伝えられたのが以下のニュース。立小便の罰金を分割払いって言うのが笑えますが、返済できなくなったらどうなるのでしょうか?

リオ市、立ち小便の罰金3倍に=カード払いも分割もOK?

2015年8月22日

 リオ市を悩ませる、観光客の振る舞いは、今後一層さらに財布に響く事になる。リオの公道で排尿や排便行為は510レアルの罰金となった。同法案は21日にエドゥアルド・パエス・リオ市長によって署名された。  同市長は、監視員の増加と罰金の増額を」を提案していた。  20日、立小便への罰金に関連するする方策が、リオ市によってリリースされた。  立小便への罰金を科す役目も負うゴミゼロ監視員は、罰金用にクレジット支払い機も持ち歩く。ゴミゼロ監視員下請け会社のComlueb社の社長ルシアーノ・モレイラ氏によれば、「我々は年末までにカード支払機を準備する。違反者は3回までの分割払いも可能だ」と言った。  立小便問題は、カーニバルの時期に特に多く発生する。「仮設トイレが少ない」と文句を言い、順番を待ちきれずにしてしまう人がいるためだ。  14年には、1151人がカーニバル期間に罰金を科された。これらのうち、122人が女性で、17人の外国人もいた。

斯く言う自分も債務不履行に陥らない様に、旅行中の支出は最小限に留めるように心がけます。

勿論、旅行から帰っても、ずっと注意しないと、ブラジル級になったら大変です。

閲覧数:1回0件のコメント

最新記事

すべて表示

パラグアイの言葉 fiscal(フィスカル)=検察 英:prosecutor 葡:promotor

今日10月10日はパラグアイの統一地方選挙の投票日。 全国で261の市長ポストを巡って814人が立候補、2,781の市議会議員ポストには30,802人が立候補して激しい選挙戦を繰り広げてきました。 首都アスンシオンでは4人の市長候補が立候補して成長著しいパラグアイの中心を如何にリードするか、という点で色々な政策を打ち出して個性を競っています。 有力候補とされているのは2019年に前市長Mario

パラグアイの言葉 abundancia(アブンダンシア)=大量・豊富 英:abundance 葡:abundância

いよいよ2021年も最終四半期の10月を迎えました。 今日10月3日から、パラグアイではサマータイムが適用され、時計を1時間進めて、日本との時差は12時間になりました。 日本人は1月1日に雑煮を食べて正月を祝いますが、パラグアイでは10月1日にJopará(或いはYopará ジョパラ)という煮込み料理を大量に作って振舞う習慣があります。 https://www.abc.com.py/tv/a-l

Коментарі


bottom of page