2015年2月14日
遂に始まりました、ブラジル名物カーニバル。ポルトガル語では最後に付くLの音はウと発音されるので、振り仮名を付けると表題の様に「カルナバウ」と、少し間の抜けた感じになります。
これまで何度も取り上げた話題ですが、おさらいの為に改めてカーニバルの解説をします。
先ず、春分の日(世界共通、毎年3月21日)以降の最初の満月の次の日曜日が復活祭(Páscoa、今年は4月5日)で、そこから46日遡る日(今年は2月18日、灰の水曜日)から復活祭までの「肉食を断って懺悔をする期間(四旬節)」の前に、大いに食べて飲んで踊って楽しもう、と言うのがカーニバルで、語源はラテン語のCarnem levareだそうです。
ベネズエラでもペルーでも、それなりのお祭りムードはありましたが、世界的に有名なリオデジャネイロやサルバドル(国の名前ではなく、ブラジル北東部のBahia州の州都)等、ブラジル各地で盛大なサンバチームの行進が行われるブラジルでは、一年最大の行事として、先週もお伝えしたようにこれだけの為に生計を立てている人達が大勢居る訳ですから、盛り上がり方が半端ではありません。
もうこれは宗教行事とは別次元のブラジルの重要産業の一つと言っても過言ではないでしょう。
この模様は深夜のテレビで生中継されますので、日本でもネットを通じて視聴が可能なのでは?と思います。以下のGloboチャンネルのURLをクリックしてみて下さい。
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写真であれば、以下のFolha紙の特集でどうぞ。
さて今週は、ブラジルで最も有名な日本人アーティスト大竹富江さんが、12日木曜日に101歳で亡くなり、金曜日は朝からテレビでも長時間を割いてブラジルが世界に誇る芸術家を失った、と報道されていました。
1913年に京都で生まれた富江さんは、先に移住していたお兄さんを頼って23歳で渡伯、ブラジルで結婚して二人の子供を育て、39歳で誰にも師事せず絵画を始め、今月2日に緊急入院する直前まで自宅で作品に取り組んでいたとのこと。
海外で生活していても、背中を追いかけて行きたくなる偉大な日本人の先輩が大勢居られるのはありがたいことです。
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