2014年7月19日
木曜日、マレーシア航空機がウクライナ・ロシア国境上空で撃墜された事件に関する記事が、各紙の今日の一面記事です。
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主要二紙の一面写真を並べると、同じテーマが一面トップを飾っていることに気付きます。
ブラジル文学界の巨匠João Ubaldo Ribeiro(ジョアン・ウバウド・リベイロ)氏逝去のニュースです。
ウバウド氏は元新聞記者、政治学教授を経て小説を執筆、主にブラジルの歴史小説の大家で、ブラジル史を学ぶ上で同氏の作品は多くの学習者が参考にしているのこと。
ただ、邦訳出版された著作は少なく、英訳版かポルトガル原語で挑戦するしかなさそうです。
今日の言葉aviãoもウバウド氏の名前Joãoも同じãoという文字が使われています。
これは日本で習うローマ字には無いãの音を含んでいて、ポルトガル語を学習する際にぶつかる壁の一つです。
São Pauloにも同じ文字が使われていますから、 ãoをアンと読むことに違和感はないかも知れませんが、ベネズエラで知り合ったブラジル人にJoãoという名前の人がいて、彼の名前を如何に呼ぶか、結構悩んだものです。(スペイン語圏だとホアオと読みます。)
aviãoはアビアンと読むのではと思われそうですが、実際にはオとアの中間の様にも聞こえ、カタカナでの表記が極めて困難です。それでョという小文字を入れてみました。
また両紙に共通のHyundai自動車の広告にAtençãoと言う文字が使われていることにお気づきでしょうか?
これは、御推察の通り英語のAtention(ご注目)ですが、 çの文字(ssの省略形)が入ることで、筆記の際には益々ややこしい単語になっています。読み方はアテンソン、英語とソンなに変わりません。
今週はブラジルでラテンアメリカ・カリブ首脳会議が開催され、これに合わせて訪伯した中国の習近平主席がDilma Vana Rousseffと会談、二国間の関係強化に関する様々な話し合いが行われたことは日本でも報道されたと思います。で、ブラジルの大統領の名前ですが、日本ではジルマと表記されますが、ブラジルではLの音は発音されず、ジウマと発音されます。当地の日本語新聞、ニッケイ新聞にはジウマと書かれています。
前述のUbaldo氏の名前もウバルドではなく、ウバウド。
日本のローマ字風に棒読みすれば良かったスペイン語圏とは異なり、発音に関しては、まだまだ混乱が続きそうです。
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